キャッシュフロー計算書の「支払利息」と「利息の支払い額」の違いを簡単解説!

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キャッシュフロー計算書の「支払利息」と「利息の支払い額」の 違いを簡単解説! キャッシュフロー

キャッシュフロー計算書の支払利息って、営業キャッシュフローで足して、小計の後に引いて、何の意味があるのだろうと思ったことはありませんか?

本記事では、キャッシュフロー計算書の支払利息について、営業キャッシュフローで一旦足して引く意味をお伝えいたします。

キャッシュフロー計算書とはどういうものかがわかれば簡単に理解できますので、サクッと学んでいきましょう!

 

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キャッシュフロー計算書の「支払利息」と「利息の支払い額」の違いとは?

キャッシュフロー計算書の「支払利息」と「利息の支払い額」の違いとは?

キャッシュフロー計算書の「支払利息」と「利息の支払い額」の違いは何でしょうか?

例えば、営業キャッシュフローで「支払利息」80万円を足して、小計の後に「利息の支払い額」として80万円を引いているというようなキャッシュフロー計算書があるとします。

 

【キャッシュフロー計算書の営業キャッシュフロー】

税引前当期利益 20
減価償却費 160
営業外収益 -40
営業外費用(固定資産売却損、支払利息など) 80
売上債権の増減額 -30
棚卸資産の増減額 15
仕入債務の増減額 10
小計 215
営業外収入 40
営業外支出(利息の支払い額) -80
法人税等の支払い額 -10
営業活動によるキャッシュフロー 165

営業キャッシュフローで「支払利息」80万円を足して、小計の後に「利息の支払い額」として80万円を引いているため、プラスマイナスゼロになりますから、「支払利息」と「利息の支払い額」の違いは特にないようにみえますね。

しかし「支払利息」と「利息の支払い額」の数字が今回のように同じではなく、違うときがあるのです。

 

キャッシュフロー計算書の「支払利息」は損益計算書の数字

キャッシュフロー計算書の「支払利息」は損益計算書の数字で、期中に係る支払利息になります。

例えば3月決算の場合、3月分の支払利息だけど、休日等の影響で引き落としが4月にずれ込むと、支払利息は4月に支払う3月分未払利息も含まれます。

つまり、営業キャッシュフローで80万円支払った支払利息の中には、既に支払った支払利息とまだ支払っていない未払利息も含まれているのです。

 

キャッシュフロー計算書の「利息の支払い額」は実際に支払った数字

キャッシュフロー計算書の「利息の支払い額」は実際に支払った数字です。

先ほど、損益計算書の数字である80万円の支払利息を営業キャッシュフローで税引前当期利益に足すという話をしましたね。

そもそもキャッシュフロー計算書はお金の流れを表すものです。今回のケースでは、損益計算書で80万円支払ったとされる支払利息ですが、実際は3月分をまだ支払っていない・・・つまり3月分の支払利息のお金は実際に減っていないということになります。

キャッシュフロー計算書でお金の流れをみるためには、損益計算書の支払利息の数字をいったん足して、実際に支払った利息を引くことが必要なのです。

 

【キャッシュフロー計算書の営業キャッシュフロー】

税引前当期利益 20
減価償却費 160
営業外収益 -40
営業外費用(固定資産売却損、支払利息など) 80
売上債権の増減額 -30
棚卸資産の増減額 15
仕入債務の増減額 10
小計 215
営業外収入 40
営業外支出(利息の支払い額) -75
法人税等の支払い額 -10
営業活動によるキャッシュフロー 170

例えば、4月に引き落とし予定の3月分の利息は5万円だったとすると、実際に支払っているのは、損益計算書の数字である80万円ではなく75万円になります。

営業キャッシュフローで支払利息80万円を足して、小計の後に75万円を引くことで、実際のお金の流れが分かるようになるのです。

 

キャッシュフロー計算書の「受取利息」も同じ考えで良い?

キャッシュフロー計算書の「受取利息」も同じ考えで良い?

では、キャッシュフロー計算書の「受取利息」も同じような考えで良いのでしょうか?

はい、そうです。
基本、同じような考え方で大丈夫です。

 

【キャッシュフロー計算書の営業キャッシュフロー】

税引前当期利益 20
減価償却費 160
営業外収益(受取配当金、受取利息など) -40
営業外費用(固定資産売却損、支払利息など) 80
売上債権の増減額 -30
棚卸資産の増減額 15
仕入債務の増減額 10
小計 215
営業外収入(利息の受取り額) 40
営業外支出(利息の支払い額) -80
法人税等の支払い額 -10
営業活動によるキャッシュフロー 165

営業キャッシュフローで「受取利息」40万円を引いて、小計の後に「利息の受取り額」40万円を足しているので、プラスマイナスゼロになりますから、「受取利息」と「利息の受取り額」の違いは特にないようにみえます。

しかし、「受取利息」と「利息の受取り額」に時期のズレが生じれば、現金の流れに違いがでてきます。

このように、営業キャッシュフローの小計前と小計後で調節することで、現金の流れを把握していくのです。

 

まとめ|キャッシュフロー計算書の「支払利息」と「利息の支払い額」の違いは一つ!

まとめ|キャッシュフロー計算書の「支払利息」と「利息の支払い額」の違いは一つ!

キャッシュフロー計算書の「支払利息」と「利息の支払い額」の違いは「損益計算書と実際のお金の流れの違い」ただ一つです。

そもそもキャッシュフロー計算書はお金の流れを見るものなので、実際のお金の流れに合わせていく事が必要になるとわかれば、納得のいく話ですね。

なぜ、キャッシュフロー計算書でお金の流れを知らなければならないのか?

これはキャッシュフロー計算書の歴史をみてみるとわかりやすいので、こちらもあわせてお読みいただくとより理解が深まるでしょう。

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キャッシュフロー計算書はいつからあるのでしょうか?決算書にキャッシュフロー計算書は必要なものなのでしょうか?本記事では、キャッシュフロー計算書の歴史について簡単にお伝えしていきます。キャッシュフロー計算書の歴史を知り、キャッシュフロー計算書の必要性や見方などを身近にとらえて経営に役立てましょう。

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