キャッシュフロー計算書と資金繰り表はどちらも資金の動きに関するものです。
キャッシュフロー計算書と資金繰り表に大きな違いがあるとすれば
「現在から過去未来どちらを見ているか?」
すなわち「時系列」の違いがあるということなんです。
キャッシュフロー計算書は、過去の業績から資金の増減の原因を探っていきます。
資金繰り表は、将来資金の残高がどうなるかを未来予測をし、資金不足があれば事前に対策をしておきます。
本記事では、キャッシュフロー計算書と資金繰り表の違いや、キャッシュフロー計算書と資金繰り表が会社の経営にどのように活用していくのかというお話をいたします。
キャッシュフロー計算書と資金繰り表の違いを知り、うまく活用して会社を守っていきましょう!
キャッシュフロー計算書と資金繰り表の違いとは?
キャッシュフロー計算書と資金繰り表の大きな違いは、冒頭でもお伝えしたように「現在から過去未来どちらを見ているか?」の一言に尽きます。
すなわち「時系列」の違いがあるということなんです。
簡単ではありますが、キャッシュフロー計算書は過去、資金繰り表は未来というように違いを位置づけをするとわかりやすいでしょう。
資金繰り表・・・未来予想
キャッシュフロー計算書と資金繰り表はどちらも資金に関するものですが、どちらかあればいいというものではありません。
過去から未来へと会社にとって非常に大事な「資金」の動きを表しているからです。
資金繰り表・・・将来資金の残高がどうなるかを未来予測
ここからは、キャッシュフロー計算書と資金繰り表の違いについて少し詳しくご紹介していきます。
キャッシュフロー計算書は過去の実績を分析するもの!
キャッシュフロー計算書は、過去の業績から資金の増減の原因を分析していきます。
そして、資金の増減の原因はキャッシュフロー計算書の3つのポイントから分析し調べることが出来ます。
- 営業活動によるキャッシュフロー
→会社の本業である営業活動で稼いだお金 - 投資活動によるキャッシュフロー
→将来に向けて投資、または過去の投資を売却したお金 - 財務活動によるキャッシュフロー
→企業の財務に関する資金調達、または返済したお金
したがって、キャッシュフロー計算書は過去分析であり、3つのポイントである「営業活動によるキャッシュフロー」「投資活動によるキャッシュフロー」「財務活動によるキャッシュフロー」それぞれの資金増減の原因がわかれば、会社の財務状況や資金繰りを改善する糸口になります。
キャッシュフロー計算書の見方はこちらの記事でも紹介していますのでごらんください。
>>キャッシュフロー計算書の見方!3つのポイントをおさえて分析しよう!
資金繰り表は未来の資金の残高を予測するもの!
資金繰り表は、例えばこれから新しい事業を始めるときに機械購入したり、人員を増やしたりという計画に沿って会社の資金の残高がどうなるのかを予測するものです。
もちろん、新しいことを始めなくても大丈夫です。
前年と同じような状態だと新しい事業年度の資金がどうなるのかみるだけでもいいでしょう。
資金繰り表は未来予測であり、資金不足をすばやく把握し事前に対策することができます。
ただ、資金繰り表の作成は任意のため、決まった形式はありません。
金融機関は貸したお金がちゃんと返ってくるかが気になるところなので、融資の際には資金繰り表を求められることもあります。
資金繰り表を提出すると信用度も高まりますからしっかり準備をしましょう!
キャッシュフロー計算書と資金繰り表は作成しなきゃいけないの?
キャッシュフロー計算書は、金融商品取引法の適用を受ける上場会社等においてその作成・開示が義務付けられているため、対象は上場会社等になります。
したがって、非上場会社はキャッシュフロー計算書を作成する義務がありません。
資金繰り表については、はじめから作成義務はないので、キャッシュフロー計算書と資金繰り表のどちらも作っていない企業は多いのではないでしょうか?
では、中小企業にはキャッシュフロー計算書も資金繰り表も作らなくてもいいのでしょうか?
答えは「いいえ」です。
キャッシュフロー計算書と資金繰り表は、両方作っておくことをおすすめします。
理由は、企業において資金不足は死活問題であるからです。
いくら黒字でも資金が不足してしまえば倒産してしまいます。
資金不足にならないよう、資金繰り表で未来予測し資金調達などの資金管理をしていきます。
そして資金管理した事業年度終了後にキャッシュフロー計算書で過去分析することで、今後の課題や対策を洗い出すことができ、次の資金繰り表に役立てることができるのです。
まとめ|キャッシュフロー計算書と資金繰り表の違いは時系列!
キャッシュフロー計算書と資金繰り表の大きな違いは「現在から過去未来どちらを見ているか?」ということです。
すなわち「時系列」の違いがあるということなんです。
キャッシュフロー計算書は、過去の業績から資金の増減の原因を分析していきます。
資金繰り表は、将来資金の残高がどうなるかを未来予測をし、資金不足があれば事前に対策をしておきます。
簡単ではありますが、キャッシュフロー計算書は過去、資金繰り表は未来というように違いを位置づけをするとわかりやすいでしょう。
資金繰り表は未来予想
キャッシュフロー計算書と資金繰り表はどちらも資金に関するものですが、どちらかあればいいというものではありません。
理由は、企業において資金不足は死活問題であるからです。
資金不足にならないよう資金繰り表で未来予測し資金調達などの資金管理をしていきます。
そして資金繰り表を活用した事業年度をキャッシュフロー計算書で分析することで、今後の対策を生み出し、次の資金繰り表に役立てることができるのです。
キャッシュフロー計算書と資金繰り表の違いを知り、うまく活用して会社を守っていきましょう!
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