キャッシュフロー計算書が合わない!
原因は何?
どこを見たらいいの?
せっかく作ったキャッシュフロー計算書が合わないと困りますよね。
本記事では、キャッシュフロー計算書が合わない場合の原因と着目するポイントをお伝えします。
すごく簡単なことなので、サクッと原因を見つけてしまいましょう!
キャッシュフロー計算書が合わないとは?
キャッシュフロー計算書とは、1年間や1ヶ月といった一定の期間におけるお金の流れを表すものです。
キャッシュフロー計算書が合わないというのは、「営業活動によるキャッシュフロー」「投資活動によるキャッシュフロー」「財務活動によるキャッシュフロー」のお金の流れを合わせた「現金及び現金同等物の増減額」が前期と今期の貸借対照表の「現預金等」の増減額と同じにならないことを言います。
≠
前期と今期の貸借対照表の「現預金等」の増減額
本来、合うはずのものが合わないということは、何かが抜けているか、どこかで間違っているかということになります。
キャッシュフロー計算書の合計と現預金の増減が合わない2つの理由
キャッシュフロー計算書の合計と現預金の増減が合わない理由は2つ考えられます。
②資金増減の勘違い
とっても単純なことなのですが、意外と間違えてしまうので、一つ一つ確認しましょう。
①数字の入力ミス
キャッシュフロー計算書の合計と現預金の増減が合わない理由は、単純に入力ミスというケースがあります。
どんなに優秀な人でも人間ですから、何かの数字を入れ忘れていたり、ズレていたりと、まれにあるものです。
上から順に一つ一つ入力箇所を確認すれば、入力ミスの箇所を見つけることができるでしょう。
②資金増減の勘違い
キャッシュフロー計算書の合計と現預金の増減が合わない理由は、資金増減の原因の勘違いも考えられます。
例えば、売掛債権の前期繰越40万円で次期繰越が70万円だった場合、当期回収は売掛債権よりも30万円少なくなります。ということは売上債権の増加は資金の減少になる為、マイナスします。
また、仕入債務前期繰越35万円で次期繰越が45万円だった場合、当期支払は仕入債務よりも10万円少なく支払っています。ということは仕入債務の増加は資金の増加になる為、プラスします。
このように同じ増加でも売掛債権と仕入債務では資金の増減が異なる為、十分に気をつけましょう。
キャッシュフローが利益と合わないのは何故?
「利益があるのになんで現金がないんだろう?」
実は、経営者の方からよく聞く言葉です。
理由は1つ。
キャッシュフローと利益は一致しないからです。
例えば、80円で仕入れた商品を120円で売ったとします。
利益は40円ですね。
この会社が現金商売であれば、すべてが現金取引のため、40円の現金が手元に残ります。
この状態は「キャッシュフローと利益は一致している」ということになります。
しかし、ほとんどの会社は商品の仕入代金の支払いを仕入れ先から請求書が届いてから支払ったり、売上代金の回収も同じように翌月になったりします。
お金の流れに時間差ができるのです。
例えば、仕入代金が翌月払いの場合、今月は仕入代金の支払いをしなくていいので、手元にお金が残ります。
逆に、売上代金が翌月払いの場合、今月は売上代金の回収ができないので、現金は入ってません。
手元に現金が入らないどころか、仕入代金を支払うために資産を売るか金融機関から借り入れするなど80円の資金調達をしなければなりません。
どちらも利益40円と変わりません。
このように「利益があるのになんで現金がないんだろう?」という現象はお金の出入りの時間差から生まれるのです。
まとめ|キャッシュフロー計算書が合わない理由はすぐ解明できる!
キャッシュフロー計算書の合計と現預金の増減が合わない理由はだいたい次の2つになります。
②資金増減の勘違い
見直しすればすぐ解明できるので、一つ一つ確認していくとよいでしょう。