キャッシュフロー計算書が合わない原因!着目すべき2つのポイントとは?

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

キャッシュフロー計算書が合わない原因!着目すべき2つのポイントとは? キャッシュフロー

キャッシュフロー計算書が合わない!
原因は何?
どこを見たらいいの?

せっかく作ったキャッシュフロー計算書が合わないと困りますよね。

キャッシュフロー計算書は、企業の現金の流れを把握するために非常に重要な書類です。しかし、初めて作成する方や、会計に慣れていない方にとっては、なぜ計算が合わないのか理解するのが難しいこともあります。

本記事では、そんな悩みを解決するために、わかりやすく原因と着目すべきポイントを紹介していきます。

 

【書籍紹介】
「3つのポイントでわかりやすい!キャッシュフロー計算書の見方」

30日間無料体験ができる
Kindle Unlimitedの方はいつでも無料
※楽天市場ではお取り扱いしていません。
kindleとAmazonからご覧ください。

 

キャッシュフロー計算書とは?

キャッシュフロー計算書とは?

キャッシュフロー計算書はどのようなものでしょうか?

本来、キャッシュフロー計算書は、上場企業のみ作成義務があり、非上場企業には作成義務はありません。

しかし、上場企業でなくても、健全な経営のためにキャッシュフロー計算書を作成すると良いとされています。

ここでは、キャッシュフロー計算書の概要や役割、必要な理由を簡単に説明します。

 

キャッシュフロー計算書の概要と役割

キャッシュフロー計算書は、企業の現金の流れを一目でわかるようにするための書類です。

具体的には、「どれだけの現金が入ってきて、どれだけの現金が出ていったか」を示します。

キャッシュフロー計算書は主に3つの部分に分かれています。

・営業活動によるキャッシュフロー
会社の本業である営業活動で稼いだお金。
つまり、通常の事業活動から得られる現金の流れです。
例:商品の販売から得た現金や、仕入れに支払った現金など
・投資活動によるキャッシュフロー
将来に向けて投資、または過去の投資を売却したお金。
つまり、長期的な資産の購入や売却から生じる現金の流れです。
例:機械を購入するために支払った現金や、保有していた株式を売却して得た現金など
・財務活動によるキャッシュフロー
将来に向けて投資、または過去の投資を売却したお金。
つまり、資金調達や返済に関する現金の流れです。
例:銀行からの借入れや、その返済に支払った現金など

これらの情報をまとめることで、会社がどのように現金を使っているか、そしてどのように現金を得ているかを把握することができます。

 

なぜキャッシュフロー計算書が必要なのか?

キャッシュフロー計算書が必要な理由は、企業の実際の現金の状況を正確に把握できるからです。

利益がわかる損益計算書とは異なり、キャッシュフロー計算書は実際に動いた現金の流れがわかるようになります。

これにより、次のような点で役立ちます。

・経営判断のサポート
経営者は、現金の流れを見て、どの部分に資金を投じるべきか、どの部分を改善すべきかを判断できます。例えば、営業活動で現金が十分に得られていない場合、その原因を探る必要があります。
・資金繰りの把握
企業が日々の支払いをスムーズに行うためには、現金の残高を適切に管理することが重要です。キャッシュフロー計算書を見ることで、将来的に資金が不足する可能性があるかどうかを予測できます。
・投資家や金融機関へのアピール
投資家や金融機関は、企業の財務健全性を評価する際にキャッシュフロー計算書を重視します。安定した現金の流れを持つ企業は、信頼性が高いと判断されやすいです。

このように、キャッシュフロー計算書は企業の健康状態を示す重要な書類であり、経営の舵取りをする上で欠かせないツールなのです。

 

キャッシュフロー計算書が合わないとは?

キャッシュフロー計算書が合わないとは?

では、キャッシュフロー計算書が合わないというのはどういうことでしょうか?

キャッシュフロー計算書が合わないというのは、「営業活動によるキャッシュフロー」「投資活動によるキャッシュフロー」「財務活動によるキャッシュフロー」のお金の流れを合わせた「現金及び現金同等物の増減額」が前期と今期の貸借対照表の「現預金等」の増減額と同じにならないことを言います。

キャッシュフロー計算書の「現金及び現金同等物の増減額」

前期と今期の貸借対照表の「現預金等」の増減額

本来、合うはずのものが合わないということは、何かが抜けているか、どこかで間違っているかということになります。

 

キャッシュフロー計算書の合計と現預金の増減が合わない2つの原因

キャッシュフロー計算書の合計と現預金の増減が合わない2つの理由

キャッシュフロー計算書の合計と現預金の増減が合わない原因は大きく2つ考えられます。

キャッシュフロー計算書が合わない原因①数字の入力ミス
キャッシュフロー計算書が合わない原因②資金増減の勘違い

とても単純なことなのですが、意外と間違えてしまうので、一つ一つ確認しましょう。

 

キャッシュフロー計算書が合わない原因①数字の入力ミス

キャッシュフロー計算書の合計と現預金の増減が合わない原因は、単純に入力ミスというケースがあります。

どんなに優秀な人でも人間ですから、何かの数字を入れ忘れていたり、ズレていたりと、まれにあるものです。

上から順に一つ一つ入力箇所を確認すれば、入力ミスの箇所を見つけることができるでしょう。

 

キャッシュフロー計算書が合わない原因②資金増減の勘違い

キャッシュフロー計算書の合計と現預金の増減が合わない原因は、資金増減の勘違いも考えられます。

例えば、売掛債権の前期繰越40万円で次期繰越が70万円だった場合、当期回収は売掛債権よりも30万円少なくなります。売上債権の増加は資金の減少になる為、マイナスします。

前期繰越40万円-次期繰越70万円=-当期回収30万円・・・資金はマイナス30万円

 

また、仕入債務の前期繰越35万円で次期繰越が45万円だった場合、当期支払は仕入債務よりも10万円少なく支払っています。仕入債務の増加は資金の増加になる為、プラスします。

前期繰越35万円-次期繰越45万円=-当期支払10万円・・・資金はプラス10万円

 

このように同じ増加でも売掛債権と仕入債務では資金の増減が異なる為、十分に気をつけましょう。

 

⑧間接法(正)

 

キャッシュフロー計算書が合わない原因は作成以前の問題もある?!

キャッシュフロー計算書が合わない原因は作成以前の問題もある?!

前章では、キャッシュフロー計算書が合わない原因として作成しているときに問題があることをお伝えしました。

実は、キャッシュフロー計算書の作成以前にもとの取引内容が間違っていたら、ミスを起こす原因になります。

この章では、日々の取引で気を付けたほうがよいことを紹介します。

 

売上高や収益に関して気を付けたほうがよいこと

キャッシュフロー計算書が合わない理由の一つに、売上高や収益に関する問題があります。

これらの問題が発生すると、現金の流れが正確に反映されず、計算が合わなくなります。

具体的には次のような問題があります。

・未収金の管理
売上や収益は計上したが、まだ現金を受け取っていない場合、キャッシュフロー計算書にその金額が反映されません。
未収金が多いと、売上が増えても現金が不足することがあります。
未収金の管理を徹底し、早期回収を図ることが重要です。
・返品や割引の処理
返品や割引が発生すると、売上が減少し、その分の現金も減少します。
これを正確に処理しないと、キャッシュフロー計算書に誤差が生じます。
返品や割引を適切に管理し、売上に正確に反映させることが必要です。

 

経費やコスト管理について気を付けたほうがよいこと

もう一つの原因は、経費やコスト管理の課題です。

これらの管理が不十分だと、キャッシュフロー計算書に誤差が発生します。

具体的には次のような問題があります。

・経費の不適切な分類
経費を正しく分類しないと、どの項目にどれだけの現金が使われたかが分かりません。
例えば、資産計上すべき設備投資を経費として記録した場合、キャッシュフロー計算書の内容が正確でなくなります。
経費を適切に分類し、正確な記録を心がけましょう。
・突発的な支出の管理不足
予期しない支出が発生した場合、それを適切に管理しないとキャッシュフロー計算書に誤差が生じます。
例えば、設備の修理費用や突然の仕入れ増加などが考えられます。
突発的な支出も計画に入れて、予算管理を徹底することが重要です。

これらの問題を解決するためには、日々の取引を正確に記録し、経費や収益を適切に管理することが大切です。

 

キャッシュフローが利益と合わないのは何故?

キャッシュフロー計算書が利益と合わないのは何故?

「利益があるのになんで現金がないんだろう?」

経営者はよく悩まれます。

理由は1つ。

キャッシュフローと利益は一致しないからです。

例えば、80円で仕入れた商品を120円で売ったとします。

利益は40円ですね。

売上120円-仕入80円=利益40円

この会社が現金商売であれば、すべてが現金取引のため、40円の現金が手元に残ります。

現金120円-現金80円=現金40円

この状態は「キャッシュフローと利益は一致している」ということになります。

しかし、ほとんどの会社は現金商売ではなく、商品の買掛金の支払いを請求書が届いてから支払ったり、売掛金の回収も同じように翌月入金になったりするケースが多いです。

お金の流れに時間差ができるのです。

例えば、売掛金は当月入金で買掛金が翌月支払の場合、今月は買掛金の支払いをしなくていいので、売掛金の120円が手元に残ります。

現金120円-(買掛金80円)=現金120円・・・プラス120円

 

逆に、買掛金が当月支払で売掛金が翌月入金の場合、今月は売掛金の入金がないので、買掛金の80円分マイナスになります。

(売掛金120円)-現金80円=-現金80円・・・マイナス80円

つまり、80円の買掛金を支払うために、資産を売るか金融機関から借り入れするなどの資金調達をしなければなりません。

どちらも利益40円と変わりません。

このように「利益があるのになんで現金がないんだろう?」という現象はお金の出入りの時間差から生まれるのです。

 

まとめ|キャッシュフロー計算書が合わない原因はすぐ解明できる!

まとめ|キャッシュフロー計算書が合わない理由はすぐ解明できる!

キャッシュフロー計算書の合計と現預金の増減が合わない原因は大きく次の2つになります。

キャッシュフロー計算書が合わない原因①数字の入力ミス
キャッシュフロー計算書が合わない原因②資金増減の勘違い

見直しすればすぐ解明できるので、一つ一つ確認していくとよいでしょう。

株式会社マストップは、将来こうなりたいと目指す姿に向かっている経営者と一緒に伴走していくMAS監査事業をおこなっています。

当社が提供する経営計画サポートは、「現状を把握すること」「あるべき姿(目指す姿)を明確にすること」「全社員で共有すること」を促進し、ビジョンの達成、継続的な黒字経営を実現するための課題に取り組むことを支援することです。

まずは当社の中期5ヵ年経営計画立案サポート「将軍の日」をご利用ください。

また、「このままいくと5年後どうなる?」という課題を明確にする「あんしん未来診断」も随時行っております。

税務会計業務に長け、企業の未来をサポートすることに特化とした経営支援のエキスパートによるZoom解説で、経営者の方にわかりやすくお伝えする「あんしん未来診断」もあわせてご利用ください。

 

売上向上、事業拡大、人材育成、後継者問題・・・

経営の悩みは次から次へと出てくるものです。

経営者が忙しいのは
このように多くの課題があるから当然のこと。

それでも計画のない経営は
闇の中を歩いているのと同じです。

中期5ヶ年経営計画立案サポート
「将軍の日」
で経営の闇に光を灯しましょう!

弊社が提供する経営計画サポートは、「現状を把握すること」「あるべき姿(目指す姿)を明確にすること」「全社員で共有すること」を促進し、ビジョンの達成、継続的な黒字経営を実現するための課題に取り組むことを支援することです。

まずは当社の中期5ヶ年経営計画立案サポート「将軍の日」をご利用ください。

「将軍の日」の具体的な流れをみる

 

儲かっているからこれからも大丈夫」「黒字化したから借入返済も問題なくできるはず」そう思っていませんか?たとえ黒字であっても会社に現金がなくなれば、経営存続の危機です。「あんしん未来診断」を活用し、このままいくと5年後どうなるかを知ることで、一つでも多くの対策を練って会社を守りましょう。

 

\MASナビのピンタレスト/

MASナビでは、経営計画等に関する情報発信をしております。是非お役立てください。


キャッシュフロー
masnavi3116をフォローする
MASナビ