事業承継と相続の違いとは?それぞれのメリットデメリットを知り理解を深めよう!

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事業承継と相続の違いとは?それぞれのメリットデメリットを知り理解を深めよう! 事業承継

「事業承継と相続ってどう違うのだろう?」
「どちらも親から引き継ぐという面では同じでは?」

あなたはそう思うかもしれません。

しかし、事業承継や相続について勉強していく中で、複雑な手続きや税金のことについて考えるだけで、頭が混乱してしまい、実際に取り組むのは難しいと感じてしまうでしょう。

事業承継や相続は、経営者や家族にとって、非常に重要なテーマです。十分な準備がないまま取り組むと、思わぬトラブルに見舞われることもあります。

この記事では、事業承継や相続の基本的な違いや、それぞれの手続きや税金面での違いについてわかりやすく解説します。

事業承継と相続の違いを知って、早めに対策を取っていきましょう!

 

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事業承継とは?

事業承継とは?

事業承継とは、会社の経営を次の世代に引き継ぐことをいいます。

例えば、会社のオーナーや社長が引退するときに、誰がその経営を引き継ぐかを決め、計画的にそのプロセスを進めます。

特に中小企業において、事業承継がうまく進まないと会社の存続が難しくなるため、早めに準備をすることが非常に重要です。

 

事業承継の3つの種類

事業承継には大きく分けて3つの種類があります。

その3つの種類は、引き継ぎ相手によって異なります。

①親族内承継
親族、例えば子どもや親戚に事業を引き継ぐ方法です。家族経営が続く場合に選ばれることが多いですが、後継者が事業に興味がない場合や、親族間でのトラブルが発生するリスクもあります。
②親族外承継(社内承継)
親族ではなく、社内の信頼できる社員や役員に事業を引き継ぐ方法です。会社のことをよく理解しているため、スムーズな引き継ぎが期待できますが、社内での後継者争いが起きることもあります。
③第三者承継(M&A)
外部の企業や投資家に会社を売却する方法です。買収によって事業を引き継ぐため、オーナーが退任後の資金を得やすい反面、社風が変わる可能性があります。

 

事業承継のメリットとデメリット

事業承継には、企業の存続や成長を図るために大切な役割がありますが、メリットとデメリットが存在します。

まず、事業承継のメリットで代表的なものを3つ挙げます。

メリット①企業の安定と存続
後継者が決まることで、従業員や取引先に安心感を与え、企業の安定性が保たれます。スムーズな事業承継は、会社の信用や業績の維持にもつながります。
メリット②知識やノウハウの継承
長年にわたって積み上げてきた独自のノウハウや人脈を、次の世代に引き継ぐことができます。これにより、新たに事業を始めるよりも早く、効率的に事業が軌道に乗る可能性があります。
メリット③従業員の雇用維持
後継者が事業を引き継ぐことで、従業員の雇用が守られます。これにより、従業員の生活が安定し、会社としても経験豊富な人材を継続的に活用できます。

次に、事業承継のデメリットでも代表的なものを3つ挙げます。

デメリット①後継者の育成が難しい
後継者がいない場合や、後継者候補が十分な知識・スキルを持っていない場合、育成に時間と費用がかかることがあります。後継者が適応できない場合、経営が悪化するリスクもあります。
デメリット②家族内の対立
特に家族内承継の場合、後継者選びを巡って親族間で対立が起きることがあります。相続や財産分配に関するトラブルが発生しやすく、関係が悪化するケースも少なくありません。
デメリット③税金負担が大きい
事業承継には相続税や贈与税がかかるため、資金面での負担が大きくなることがあります。特に中小企業では現金が不足しているケースも多く、税金支払いのために事業の一部を売却するなど、事業運営に支障が出る場合もあります。

事業承継は会社の未来に関わる大切なプロセスです。

メリットとデメリットを理解し、適切な計画と準備を行うことが成功の鍵となります。

 

相続とは?

相続とは?

「相続」とは、ある人が亡くなった際に、その人が持っていた財産や負債、権利などを家族や親族が引き継ぐことを意味します。

相続される対象には、現金や預貯金、不動産、株式などの資産だけでなく、住宅ローンなどの負債も含まれます。

相続は、故人が築き上げた財産を次世代に残す制度で、家族の将来の安心や安定に関わる大切な手続きです。しかし、法律的なルールも多く、相続に関するトラブルが起こることもあります。

そこで、ここでは相続の3つの主要な種類やメリット・デメリットについて詳しく説明していきます。

 

相続の3つの種類

相続には、「法定相続」「遺言による相続」「分割協議による相続」の3つの種類があります。

それぞれの特徴を見てみましょう。

①法定相続
「法定相続」は、民法で定められたルールに従って相続が行われる方法です。もし故人が遺言書を残さずに亡くなった場合、この法定相続が適用されます。法定相続では、親族関係に基づき相続の順番と割合が決まっています。たとえば、配偶者と子どもがいれば、配偶者が2分の1、子どもが2分の1の割合で相続します。
②遺言相続
「遺言による相続」とは、故人が遺言書を通して相続の内容を指定する方法です。遺言書には、手書きの「自筆証書遺言」、公証人が関わる「公正証書遺言」、病気などで書くことができない場合に作成する「秘密証書遺言」があります。故人の意思が反映されるため、特定の人に財産を多く残したい場合や特定の団体に寄付を希望する場合に適しています。
③分割協議による相続
「分割協議による相続」は、相続人同士で話し合い、財産の分け方を決める方法です。法定相続や遺言に基づいて分割することも可能ですが、相続人全員の合意があれば自由な分け方ができます。相続人同士で柔軟に話し合って決めることができるため、法定相続や遺言ではカバーしきれない希望を反映しやすいですが、相続人同士の話し合いがまとまらない場合、トラブルに発展しやすいケースもあります。

 

相続のメリットとデメリット

相続には、財産をスムーズに受け継げるメリットもありますが、負債や家族間トラブルのリスクも存在します。

ここでは、相続の主なメリットとデメリットをまとめます。

まず、相続のメリットで代表的なものを3つ挙げます。

メリット①法的に整理された手続き
相続は法律に基づいて進められるため、明確なルールに従って財産を分けられます。遺言がある場合も、遺言に基づいてスムーズに手続きを進めることができます。
メリット②財産を平等に分けることができる
法定相続では、配偶者や子どもたちが公平に財産を受け取ることができ、家族間の不平等を避けられます。
メリット③家族への生活の安定
財産を相続することで、遺族の生活が安定しやすくなります。例えば、配偶者が亡くなった後も家を相続することで、住まいが確保されます。

次に、相続のデメリットで代表的なものを3つ挙げます。

デメリット①相続税の負担が大きい場合がある
相続には相続税がかかることがあり、特に高額な不動産や資産を受け取る場合、相続税の負担が大きくなる可能性があります。このため、相続税を支払うために財産を売却しなければならないケースもあります。
デメリット②遺産分割のトラブル
家族や親族間で、誰がどの財産をどのように受け取るかで意見が対立することがあります。この場合、裁判に発展することもあり、時間と費用がかかる場合があります。
デメリット③負債の相続
相続では、財産だけでなく負債も引き継ぐことがあります。負債が多い場合は、相続放棄という選択も考えられますが、そのためには法律的な手続きが必要です。

相続の手続きは難解な面も多いため、専門家(弁護士や税理士)に相談することが一般的です。

しっかりと準備を整え、家族の意向を確認しながら進めることで、スムーズな相続を目指すことができます。

 

事業承継と相続の違いについて

事業承継と相続の違いについて

事業承継と相続は、両者とも財産を引き継ぐことに関係していますが、本質的に異なるものです。

事業承継は、経営者の退職や死亡により、企業経営を引き継ぐことを言います。一方、相続は、個人の死亡により、財産を相続することを言います。

事業承継・・・企業経営に関する「人」「資産」「知的資産」などを引き継ぐ
相続・・・個人の財産である「現預金」「不動産」「借入金」などを引き継ぐ
※「知的資産」とは、従業員の技術・ノウハウ、顧客情報などを言います。

これらの違いを把握することで、適切な対策を講じることができます。また、両者を組み合わせたケースもあり、その場合は、事業承継と相続の両面から検討する必要があります。

 

事業承継と相続の税金面での違い

事業承継と相続の税金面での違いについても、簡単におさえておきましょう。

経営者引退による事業承継の場合、後継者が企業経営に関する財産を無償で引き継いだ場合、贈与税が発生します。贈与税は、受け取った贈与額が基本的に年間110万円の基礎控除額を超えた場合に超えた額に税率をかけて計算されます。後継者が財産を有償で引き継いだ場合は、引退される経営者が資産を譲渡したということで、所得税(譲渡所得)の申告が必要になります。

経営者死亡による事業承継の場合も相続の場合も相続税が発生します。相続税は、人が亡くなり相続が発生した際に、引き継いだ財産額に応じて課される税金です。相続税の基礎控除額「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」を超えると、相続税の申告義務が発生します。

また、事業承継だけに活用できる税金面のことですが、「特例事業承継税制」という制度があります。「特例事業承継税制」は、一定の手続きにより、後継者に一括で贈与をした自社株の贈与税額が全額納税猶予されたり、通常贈与した先代経営者の死亡の際には贈与時の評価額で相続税の課税対象とされる自社株が全額猶予されたりと、実質税負担ゼロになる制度です。

詳しくは、国税庁「事業承継税制特集」(https://www.nta.go.jp/publication/pamph/jigyo-shokei/index.htm)をご覧ください。

 

事業承継と相続の手続き面での違い

手続き面でも、事業承継と相続では異なる要件があります。

例えば、事業承継には、株主総会での承認や登記簿の更新など、会社法や商法に基づく手続きが必要になる場合があります。一方、相続では、遺産分割協議書を作成する必要がある場合があります。また、相続には公証人の立会いが必要な場合がありますが、事業承継にはそのような要件はありません。

それぞれの手続きについては、専門家に相談し、適切な手続きを行うことが重要です。

 

事業承継や相続は容易にできない!

事業承継や相続は容易にできない!

ここまで読まれた方はお気づきでしょうが、事業承継や相続は、思っている以上に複雑で、多くの準備や計画が必要です。

単に財産や経営を引き継ぐだけではなく、法律や税務、家族や従業員との調整など、さまざまな側面からの対応が求められます。

しかし、これらを怠ると、思わぬところでトラブルが発生し、後々大きな問題を引き起こす可能性があります。そこで、事前にしっかりとした対策を講じることが非常に重要です。

時には専門家の知識に頼ったり、家族や従業員の協力を得ることもあるでしょう。一人で抱え込まず、気軽に相談できる環境を作っておくとよいでしょう。

 

>>事業承継は誰に相談するといい?13の支援機関とお悩み別相談先を紹介!

事業承継は誰に相談するといい?13の支援機関とお悩み別相談先を紹介!
事業承継は誰に相談しますか?一言で事業承継と言っても、「人(経営)」「資産」「知的資産」の承継を計画的に着実に進める必要があり、いろいろな課題に対して一体誰に相談したらいいものか悩んでしまいます。本記事では、事業承継について誰に相談すればいいのか?とお悩みのあなたに事業承継に関する具体的な相談先をご紹介いたします。

事業承継や相続に関する専門家に相談しよう!

事業承継や相続には、多くの専門的な知識が必要です。

税金や法律、資産・資金管理など、複雑な問題が絡み合っています。そのため、事業承継や相続に関する専門家の知識を利用することは非常に重要です。

専門家には税理士、弁護士、ファイナンシャルプランナーなどがあります。それぞれの専門家が得意とする分野が異なるため、必要な専門家を選ぶことが大切です。

 

事業承継や相続について家族や従業員と話し合おう!

事業承継や相続には、家族や従業員の協力が不可欠です。

特に事業承継の場合は、後継者となる家族や従業員が事業の現状を正確に理解し、引き継ぐ意思があることが重要です。また、相続の場合にも、家族間で遺産分割について話し合うことが必要です。

これらの話し合いを事前に行っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

 

事業承継や相続に関する計画の策定しよう!

事業承継や相続には、計画的な準備が必要です。

具体的には、事業承継や相続の時期や方法、後継者の育成計画、資産・資金管理の方針などを定める必要があります。計画的な準備を行うことで、スムーズな事業承継や相続を実現することができます。

ただし、計画を作成してから事業承継や相続が発生するまで期間が長い場合、定期的に見直しを行うことも大切です。

 

まとめ|事業承継と相続の違いを知って、より良い未来を築こう!

まとめ|事業承継と相続の違いを知って、より良い未来を築こう!

本記事では、事業承継と相続について解説し、両者の違いや知っておくべきことなどについてわかりやすく説明いたしました。

事業承継とは、企業の経営を引き継ぐことであり、相続とは、故人から財産を引き継ぐことであるという基本的な違いがあります。また、税金面や手続き面でも異なる点があります。

そのため、専門家に相談したり、家族や従業員と話し合ったり、計画を策定することで、スムーズな事業承継や相続ができるようになります。

事業承継や相続は、家族や従業員にとっても大きな責任を伴いますが、しっかりとした準備や計画を立てることで、より良い未来を築くことができるでしょう。

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