事業承継における後継者の悩み12選!後継ぎになる決断こそが大きな一歩

事業承継における後継者の悩み12選!後継ぎになる決断こそが大きな一歩 事業承継

現経営者の方へ


後継者は後を継ぐという決断をしただけでも凄い!

と思ってください。

創業者である現経営者は自分がやってみたいことを一から行動し会社を作り上げています。後継者にとって、現経営者の想いが詰まって大きくなった会社を引き継ぐことはかなりの覚悟が必要です。

現経営者が2代目経営者なら自分が先代の後を継いだ時のことを思い出してみてください。

いろんな苦悩があったはずです。

事業承継における後継者の悩みにしっかり耳を傾けて、コミュニケーションを取りながら会社の経営をバトンタッチしていきましょう。

 

事業承継における後継者の悩みを知っておこう!

後継者の悩み12選

 

現経営者の方は事業承継における後継者の悩みについて考えたことがありますか?

事業承継における後継者の代表的な悩みを12個挙げてみました。

【事業承継における後継者の悩み12選】

  1. 社員がついてきてくれない
  2. 取引先が受け入れてくれない
  3. 会社に対して想い・情熱が持てない
  4. 資金繰りのノウハウがない
  5. この先の不安しか感じられない
  6. 将来のビジョンがみえない
  7. 会社の中に居場所がない
  8. 現経営者後継者の間に確執があり上手くいかない
  9. 現経営者と比較される
  10. 自分の自信が持てない
  11. 後継者の考えが社内に浸透しない
  12. 自分のやりたいことが見つからない

一つ一つ簡単にみていきましょう。

①社員がついてきてくれない

社員がついてきてくれないという後継者の悩みは本当につらいものです。

そもそも後継者がいきなり会社に入って「はい。今日から経営者です。」といっても受け入れてもらえるはずがありませんよね。家にいきなり知らない男の人がやってきて「今日から皆さんのお父さんです。よろしく!」と言っているのと同じです。当然、受け入れてもらえません。

まずは後継者候補として現場や経営のことを学ぶ中で従業員とコミュニケーションをとり、働きぶりや考え方を伝えていくことで信頼を得られるようになっていきます。

そうはいっても後継者というだけで、従業員の目線は厳しいものです。覚悟をもってコツコツと信頼関係を築いていけるようにしていきましょう。

 

②取引先が受け入れてくれない

取引先が受け入れてくれないという後継者の悩みは「①社員がついてきてくれない」と同じく、後継者がいきなり取引先に行って「はい。今日から経営者です。」といってもすぐには受け入れてもらえるはずがないということはご理解いただけると思います。

また、取引先との関係で気を付けなければならないのは、現経営者と後継者で取引条件を変えられる恐れがあることです。現経営者との関係があったからこそ、特別な条件で取引していた部分があるのであって、後継者とはまだ関係性が十分ではないため、厳しい条件を付けられる可能性も否めません。

取引先に受け入れてもらうための一歩は、現経営者と共に訪問し、何度か取引先と交流して信頼関係を築いておくことです。

 

③会社に対して想い・情熱が持てない

会社に対して想い・情熱が持てないという後継者の悩みは同然のことです。

この会社をここまで大きくしたのは自分ではなく、今までの経営者です。その会社を承継するということは、他人が一生懸命育てた子供をこの先はあなたが育ててねって養子縁組されるようなものです。

会社に対しての想い・情熱は、会社を引き継いでから後継者自身で少しずつ築き上げていけます。

その前にこの会社がどんなふうに誕生して、どんなふうに成長していったか?困難を乗り越えていったか?という今までの軌跡を知っておくと、今までの想いと情熱を途切れることなく引き継いでいき、後継者自身の想いや情熱を積み重ねていくことが出来るでしょう。

 

④資金繰りのノウハウがない

資金繰りのノウハウがないという後継者の悩みは、事業承継の引継ぎの期間に経営者と一緒に金融機関を挨拶していく中で、まずは担当者と仲良くなっていく中で解決されていくことになります。

但し、全く知識のないまま金融機関の担当者と話をしては「全然わかっていない後継者だなぁ。今後この会社は大丈夫なのだろうか?」と逆に不安を与えて評価を落とすことになりかねません。

事前に勉強をしたり、資金繰りに関する新しい情報が入ったら金融機関の担当者にすぐ相談してみるなど、積極的に学ぶことを忘れずに行動していけば、次第に金融機関の担当者からいいサービスや情報提供をいち早くしてもらえる可能性がぐっと上がりますので、後継者教育は非常に重要になります。

現経営者と同様、後継者も学ぶ姿勢を忘れずにいれば、資金繰りのノウハウは自然と身につけていきます。

資金繰り対策

資金繰りに関する一覧(随時更新)
資金繰り表の作り方、資金繰り改善の仕方など、資金繰りに関する情報をお届けしています。

 

⑤この先の不安しか感じられない

この先の不安しか感じられないという後継者の悩みはよくあることです。

会社のことをよくわからないまま、いずれこの会社の経営者になる、もしくは今日から経営者ですといわれても、何をしていいやら、これからどうすればいいのか、不安でいっぱいになります。

しかし、この会社の後継者になると決断したのはまぎれもなく後継者自身です。

例え、親から後継者になれと言われたからといっても、一度自分で受け入れた以上は、親のせいにしてはいけません。

今まで会社が歩んできた道を引き継いで、これから先をどう進んでいくか、しっかり次期経営者として考えていくことが大切になります。

 

⑥将来のビジョンがみえない

将来のビジョンがみえないという後継者の悩みには、まず会社のことを深く知ることからはじめていくことが良いでしょう。

まだ会社のことがよくわかっていない場合は、これからこの会社をどう導いていいか将来のビジョンがみえないのも当たり前です。

「⑤この先の不安しか感じられない」というのと類似している部分があります。まずは会社の今の状況をよく知ることでこの先の道筋を立てていくことができますので、現状把握をしっかりしていけるようにしていきましょう。

 

⑦会社の中に居場所がない

会社の中に居場所がないということほど孤独なことはありません。

本当に1人しかいなくて孤独なのと、大勢の従業員がいる会社の中で孤独なのとではかなり感じ方が違います。

もし、後継者が孤独を感じているなら、会社に後継者自身にしかできないことを示すことができていない・・・要するに現経営者に代わってみんなを引っ張っていく器がまだないとみられているのかもしれません。

会社は後継者一人では前に進むことはできないので、後継者の居場所を確保するために次期経営者として存在を大きくしていけるようまずはコミュニケーションを十分にとっていけるようにしていきましょう。

 

⑧現経営者と後継者の間に確執があり上手くいかない

現経営者と後継者の間に確執があると、事業承継が上手くいかないというのはよくある話です。

現経営者と後継者で確執が残ったままだと感情で会社経営を行ってしまうことがあります。後継者にそのようなつもりがなくても、無意識に現経営者のやり方をすべて否定してしまい、自ら経営の選択肢を狭めてしまい残念な方向に向かってしまうかもしれません。

また、確執とまではいかなくても、親子で会話がない場合、現経営者が勝手に「息子は継ぐ気はないんだ」と思い、外部から次期経営者を迎えようとしたことがありました。そのとき息子は親の会社を誰かが継ぐくらいなら自分ががんばると言い出し、後継者として歩み出した例もあります。

不用意に事業承継にふみきらないよう、普段から親子の会話をもつようにしましょう。

 

⑨現経営者と比較される

後継者にとって現経営者と比較されるのは意外と堪えるものです。

「前の経営者はこうだった」「先代ならこんなことしない」

嫌って程聞くことになる場合もあります。でもそれは現経営者が築き上げてきたものなので、自分ではどうしようもできません。

経営をしていく中でコツコツと成功を重ね、信頼されるようになってくれば、自然と比較されなくなるため、後継者としてのポジションをとっていけるようになっていくでしょう。

 

⑩自分に自信が持てない

自分に自信が持てないという後継者の悩みがでるのは、現時点で100%以上の努力をしていないからです。

後継者になったけど・・・

「経営のことがよくわからない」→経営の勉強をする
「従業員がついてきてくれない」→対話を持つ
「将来のビジョンがみえない」→現状把握して課題解決をしていく

いろんな悩みはありますが、基本は勉強と対話と問題解決の道筋が組み立てられれば大抵のことは乗り越えられます。

後継者育成の中で経験を積み重ねて自信をつけていきましょう。

 

⑪後継者の考えが社内に浸透しない

後継者が自分の考えを持ち、社内に広めて会社を良くしていきたいという姿勢は素晴らしいことです。

しかし、自分の考えが社内に浸透しないという後継者の悩みは、後継者だけでなく、どの会社の経営者でも、自分の考えを社内に浸透させることの難しさの壁にぶち当たるものです。

例えば、経営理念の場合、よく会社のいたるところに紙で貼ってあるケースがありますが、それだけでは従業員に浸透しません。

この場合は、「経営理念や企業の歴史をまとめた動画や冊子を作成する」とか「経営理念を反映させた人事評価制度をつくる」とか、他には会議や研修を開くなど、わかりやすく行動しやすい方法を伝えていくことで、自分の1つ1つの行動が会社の将来に繋がっていくんだということを従業員に認識してもらうことになります。

同じように後継者の考えを社内に浸透させようと思ったら、自分の考えをただ言うのではなく、わかりやすく行動しやすい方法に細分化して伝えていくことも大きな一歩になるのではないでしょうか?

経営理念とは?わかりやすく例を挙げて効果や作り方を説明します!
「経営理念って作ったほうがいい?」 「でもうちは大企業じゃないし関係ないよね・・・」 経営理念について必要かもという気持ちになっても、やっぱりご自身の会社には関係ないかなと思われるかもしれません。 しかし最近では、...

 

⑫自分のやりたいことが見つからない

後継者は、後継者である前に一人の人間です。

後継者にならなかったらやりたかったことがあったのではないでしょうか?

会社の中で自分のやりたいことが見つからないという後継者の悩みは、ここまで挙げてきた悩みが少しでも解消されていくことで、気持ちが前向きになり、自分のやりたいことが見えてくることでしょう。


後継者は後を継ぐという決断をしただけでも凄い!

後継者になったこと自体すごいことなんです。

それだけで大きな一歩を踏み出しているので、やりたいことが見つかるように現経営者は見守っていきましょう。

 

後継者の悩みを解決に導くための3つの行動

後継者の悩みを解決に導くための3つの行動

 

ここまで、事業承継における12の後継者の悩みをあげてみました。

現経営者の方は後継者の悩みに思い当たるふしはありましたか?

事業承継における後継者の悩みは尽きないものですが、悩みを解決に導くため後継者にしてもらいたい3つの行動を紹介します。

【後継者の悩みを解決に導くための3つの行動】

  1. 現実を受け入れる
  2. 感謝の言葉を伝える
  3. 現状を否定しない

一つ一つ簡単にみていきましょう。

 

①現実を受け入れる

後継者の悩みを解決に導くための3つの行動の1つ目は「現実を受け入れる」ということです。

後継者が今まで他の会社で勤務していた場合、自分の会社に後継者として入ると、自分の今までの経験を照らし合わせていろいろ思うことがでてきます。

後継者の悩みはますます尽きなくなるでしょう。

まずは、良し悪しではなく、現実を受けいれるということが大切です。

 

②感謝の言葉を伝える

後継者の悩みを解決に導くための3つの行動の2つ目は「感謝の言葉を伝える」ということです。

会社は経営者一人で回しているのではなく、社員一人一人の行動によって回っていくものですから、先代が築いた価値観をしっかり引継ぎ、感謝の言葉を伝えることがコミュニケーションを円滑にしていく行動につながるのではないでしょうか?

その行動が、従業員の心を動かすことになるでしょう。

 

③現状を否定しない

後継者の悩みを解決に導くための3つの行動の3つ目は「現状を否定しない」ということです。

物事において否定からはじまるとうまく前に進まない場合があります。

現状このような状態にあるということは、ここに至るまでの経緯があったはずです。そこを見落としたまま現状を否定して物事をすすめると、どこかで同じような結果になる可能性があります。

自分の思い描いた構図を実行に移したいならまずは現状を否定しない!これが鉄則です。

 

以上、後継者の悩みを解決に導くための3つの行動となります。

後継者との対話の中で、後継者自身に気づいてもらえるように努めていきましょう。

 

後継者に託される3つの要素

後継者に託される3つの要素

 

中小企業庁「経営者のための事業承継マニュアル(PDF)」によりますと、事業承継において後継者に託される経営資源は大きく3つの要素から構成されています。

後継者に承継する3つの要素

 

経営資源を後継者に託していくためには、後継者教育を進めていく中でコミュニケーションをしっかり取りながら、経営資源を託していくという課題を次の3つに分けて一緒に乗り越えていくことが大切です。

【人(経営)編】
「経営者としての自覚を育てる」

経営者、後継者の対話を通じた経営理念の承継や現場から経営まで幅広い経験を通じた後継者教育をする。
※経営資源:経営権、後継者の選定・育成、後継者との対話、後継者教育
【資産編】
「後継者に引き継ぐ資産を整理する」
経営者の個人資産や負債、保証関係も含め、いつどのように後継者に引き継ぐか検討する。
※経営資源:株式、事業用資産(設備・不動産等)、資金(運転資金・借入金等)、許認可
【知的資産編】
「会社の見えない強みも承継する」
後継者との対話を通じて、従業員や取引先との信頼関係も引き継いで、円滑に事業承継する。
※経営資源:経営理念、経営者の信用、取引先との人脈、従業員の技術・ノウハウ、顧客情報

 

特に事業承継の根幹の一つとして自社の経営理念を承継することは会社の理念や経営者の想いを伝承することになります。

そういった意味でも、事業承継を見据えて、経営者が過去から現在までを振り返りながら、経営に対する想い、価値観、信条を再確認し、後継者や従業員と共有しておくと、事業承継後もブレることなく会社の理念や経営者の想いの強さを維持できることでしょう。

 

ヒストリーマップで過去から現在までを後継者と共有しよう!

ヒストリーマップで過去から現在までを後継者と共有しよう!

 

事業承継を見据えて、経営者が過去から現在までを振り返りながら、経営に対する想い、価値観、信条を再確認し、後継者や従業員と共有していく方法の一つとして「ヒストリーマップ」を作ってみましょう。

まず、ボードを用意して、そこに会社創業の年から順に年表になるような感じで過去から現在までの年を書きます。

そして、経営者、後継者、従業員みんなでこの年にどんなことがあったかポストイットで書いていきボードに貼っていきます。

経営者やベテラン従業員は「こんな大事件があったけど乗り越えてきた」とか「研究に研究を重ねて新商品を開発した」とか会社の歴史を後継者や若い従業員に伝えてくれることでしょう。

後継者や若い従業員は自分が生まれたとき会社でこんなことがあったんだとか今売っている商品にこんな想いが詰まっていたんだということを知ることができるでしょう。

ヒストリーマップ

 

後継者や若い従業員は最近のことしか書けませんが、これからの会社を背負っていくのは後継者や若い従業員の方々です。

他人と過去は変えられませんが、自分と未来は変えられるので、これから何をしていくかをみんなで考えていくいい機会になることでしょう。

 

まとめ|大きな決断!悩みを抱えながらも後継者になる決断をしている

創業者である経営者は自分がやってみたいことを一から行動し会社を作り上げています。

後継者にとって、その経営者の想いが詰まって大きくなった会社を引き継ぐことはかなりの覚悟が必要です。


後継者は後を継ぐという決断をしただけでも凄い!

と思ってください。

今回、事業承継における後継者の代表的な悩みを12個挙げてみました。

【事業承継における後継者の悩み12選】

  1. 社員がついてきてくれない
  2. 取引先が受け入れてくれない
  3. 会社に対して想い・情熱が持てない
  4. 資金繰りのノウハウがない
  5. この先の不安しか感じられない
  6. 将来のビジョンがみえない
  7. 会社の中に居場所がない
  8. 現経営者と後継者の間に確執があり上手くいかない
  9. 現経営者と比較される
  10. 自分の自信が持てない
  11. 後継者の考えが社内に浸透しない
  12. 自分のやりたいことが見つからない

 

事業承継における後継者の悩みは尽きないものですが、これまでの悩みを解決に導くための3つの行動を紹介します。

【後継者の悩みを解決に導くための3つの行動】

  1. 現実を受け入れる
  2. 感謝の言葉を伝える
  3. 現状を否定しない

すごく簡単そうに見えてわかっていても意外とできていないものです。

まずは後継者の悩みを軽減するためにも、この3つの行動を肝に銘じてすすめていきましょう。

事業承継の第一歩は後継者の選定です。

事業承継は後継者にとって人生の大きな影響をあたえる選択となりますので、後継者に事業承継の同意を得たうえで、スムーズにバトンタッチできるよう次期経営者として必要な後継者育成をしっかり進めていきましょう。

 

売上向上、事業拡大、人材育成、後継者問題・・・

経営の悩みは次から次へと出てくるものです。

経営者が忙しいのは
このように多くの課題があるから当然のこと。

それでも計画のない経営は
闇の中を歩いているのと同じです。

中期5ヶ年経営計画立案サポート
「将軍の日」
で経営の闇に光を灯しましょう!

弊社が提供する経営計画サポートは、「現状を把握すること」「あるべき姿(目指す姿)を明確にすること」「全社員で共有すること」を促進し、ビジョンの達成、継続的な黒字経営を実現するための課題に取り組むことを支援することです。

まずは当社の中期5ヶ年経営計画立案サポート「将軍の日」をご利用ください。

「将軍の日」の具体的な流れをみる

 

\MASナビのピンタレスト/

MASナビでは、経営計画等に関する情報発信をしております。是非お役立てください。


事業承継
masnavi3116をフォローする
MASナビ