経営理念を作って満足していませんか?
経営理念は「この会社は何のためにどのような活動をしていくのか?」など、経営を行う上で経営者が最も大切にしている言葉です。
会社で社員に経営理念を共有し、実際に行動してもらわなくてはなりません。
しかしながら、経営理念を周知したのに社員の行動にばらつきが出てしまうことがあります。
本記事では、経営理念があるのに社員の行動にばらつきがある理由や対策をお伝えしていきます。
社員が経営理念を理解し、同じ方向に向かえるようにしていきましょう!
経営理念があるのに社員の行動にばらつきがある?
経営理念があるのに、社員が同じように行動できないのは何故でしょうか?
例えば「お客様を笑顔に」という経営理念があるとします。
社員の中には、お客様からのお問い合わせに順番に対応している人とお客様の問い合わせ内容を見て優先順位をつけて対応している人といるとします。
そうなると、お客様を笑顔にする順番が変わります。
もしかしたら対応が早いと喜んでくれたり、対応が遅いと笑顔にできなかったりするお客様も出てくるかもしれません。また、対応が早すぎて内容が薄いと叱責されたり、対応が遅いことが丁寧だと安心してもらえたりするかもしれません。
ここで問題なのは、どちらが正解不正解ではなく、どちらの人も「お客様を笑顔に」するために独自の考えで動いているということです。
なぜ、独自の考えで「お客様を笑顔に」する行動をしてしまうのでしょうか?その理由は、どうすることが「お客様を笑顔に」することかという会社としての方針を決めていないからです。
このように、社員一人一人が「お客様を笑顔に」する行動を独自の考えですることになるため、経営理念があるのに社員の行動にばらつきがある状態が生まれるのです。
経営理念の落とし込みはわかりやすい行動に変換!
経営者が思い描いた経営理念を社員一人一人に落とし込みたいのであれば、経営理念をわかりやすい行動に変換することが必要です。
「お客様からのお問い合わせは順序良く対応しましょう」
「お客様からのお問い合わせは緊急性の高いものから対応しましょう」
会社にとってどちらを優先すべきかを考えて、経営理念に沿った行動パターンを作っていくとよいでしょう。
事例にあげたような細かい内容でなくてもいいのですが、会社として経営理念を行動に落とし込んだ「行動指針」を作っておくと、社員自身がどのような行動をとればいいのかという方向性がみえますので、経営理念の落とし込みをするためにも是非作っておきましょう。
>>企業理念・経営理念・行動指針の違いやそれぞれの役割とは?

経営理念の落とし込みは人事評価制度と結び付け!
経営理念を落とし込むために「行動指針」をつくったり、さらに細かい行動をチェック表としてつくったりしたら、ただ、周知して壁に貼って終わりではなく、この行動ができているかどうか人事評価制度と結び付けましょう。
人事評価制度と経営理念の落とし込みが結び付いていれば、自分が経営理念に沿った行動ができているかどうかを確認することができますし、お客様を笑顔にするだけでなく、評価も上がれば、モチベーションも保つことができるでしょう。
自分の行動を知ってもらえる、評価してもらえるということは、日々の励みになるものです。会社として、社員一人一人にやりがいを持って働いてもらえるような工夫をしていきましょう。
まとめ|経営理念に沿った行動ができる社員を育てよう!
経営理念の落とし込みができると、経営理念に沿った行動ができる社員が増えていきます。
そうなると、会社は経営者が思い描いた経営理念に向かって走り出します。
経営者をはじめ、社員一人一人が同じ方向に同じ認識で進むことになる為、活き活きとした職場環境になり、取引先やお客様からの評価も変わるでしょう。
それが会社の成長につながるのです。
>>経営理念に沿った行動ができる社員を育てよう!会社がすべき3つの対策とは?

株式会社マストップは、将来こうなりたいと目指す姿に向かっている経営者と一緒に伴走していくMAS監査事業をおこなっています。
当社が提供する経営計画サポートは、「現状を把握すること」「あるべき姿(目指す姿)を明確にすること」「全社員で共有すること」を促進し、ビジョンの達成、継続的な黒字経営を実現するための課題に取り組むことを支援することです。
まずは当社の中期5ヶ年経営計画立案サポート「将軍の日」をご利用ください。
また、「このままいくと5年後どうなる?」という課題を明確にする「あんしん未来診断」も随時行っております。
税務会計業務に長け、企業の未来をサポートすることに特化とした経営支援のエキスパートによるZoom解説で、経営者の方にわかりやすくお伝えする「あんしん未来診断」もあわせてご利用ください。