経営理念とは?わかりやすく例を挙げて効果や作り方を説明します!

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経営理念とは?わかりやすく例を挙げて効果や作り方を説明します! 経営理念

「経営理念って作ったほうがいいのかな?」
「でもうちは大企業じゃないし関係ないよね・・・」

経営理念が必要かもという気持ちになっても「うちのような小さな会社には関係ないのでは?」と思われる経営者の方がいるかもしれません。

しかし、最近では大企業だけでなく、中小企業でも経営理念の重要性が注目されています。

本記事は、経営理念の意味や効果、メリットなどを紹介し、経営理念の作り方や事例をわかりやすく説明いたします。

経営理念を作って、あなたの会社の未来を明るくしていきましょう!

 

 

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経営理念とは?わかりやすく意味を説明します!

経営理念とは?

経営理念とは、経営者が示す「経営の考え方」になります。

わかりやすく言うと、例えば「経営上でどのような未来像を目指すのか?」「その未来像に向けてどんな手段・行動をとるのか?」というように「経営を行う上で大切にする根本的な考え方」を社内外に伝えるために経営理念を作ります。

経営理念は、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」の3つの要素からなっており、それぞれ役割があります。

ミッション…企業が果たすべき使命、存在意義。「経営理念=ミッション」と位置付ける場合もあります。
ビジョン…経営方針、未来像。企業が目指すべき姿を示す。
バリュー…企業共通の価値観。社員が共に働くための行動指針、判断基準を示す。

例えば

ミッション…すべての人に最高品質の暮らしを提供する。
ビジョン…業界ナンバー1になる。
バリュー…お客様に誠意をもって対応する。

といった感じです。

経営理念は、企業の姿勢や社員の行動指針を示す役割を持っており、基本一度決めたら変わりませんが、時代の流れやニーズにあわせて変化していくこともあります。

 

>>企業理念・経営理念・行動指針の違いやそれぞれの役割とは?

企業理念・経営理念・行動指針の違いやそれぞれの役割とは?
企業理念と経営理念の違いは何でしょうか?また、企業理念や経営理念と同時に作られる行動指針についてはどうでしょうか?企業理念・経営理念・行動指針の違いは会社の進むべき道を決める大切な言葉です。それぞれの役割をしっかり知って経営に活かしていきましょう!

経営理念が企業にもたらす3つの効果

経営理念が企業にもたらす3つの効果

それでは、経営理念を作ることにより企業にどんな効果があるのでしょうか?

次の3つの効果を紹介いたします。

効果①企業の方向性を示す
効果②社員の行動指針として機能する
効果③企業価値を高める

それでは、一つ一つみていきましょう。

 

効果①企業の方向性を示す

経営理念には、企業の方向性を示す効果があります。

経営理念とは経営者が示す「経営の考え方」であり、経営理念をもとに「どのように事業を展開していくのか」とか「どのように日々の業務に取り組んでいくのか」など細分化していくことで、企業全体が同じ方向に向かっていくことができます。

特に経営者の言葉でしっかり作った経営理念があると、万一予期せぬことがあったとしても、経営理念に沿って軌道修正し、会社を未来に導いてくれます。

 

効果②社員の行動指針として機能する

経営理念には、社員の行動指針として機能する効果があります。

社員は人間であるため、いろいろな考え方を持ち、それぞれの事情があり、仕事に対する姿勢も異なります。

みんながバラバラにならないよう経営理念を全社員に浸透することで、企業の方向性を共有することができ、全社員の一体感につながります。

そのために、社員が経営理念に沿った行動ができる言葉を明文化しておくと、社員の行動指針として機能しやすくなります。

 

効果③企業価値を高める

経営理念には、企業価値を高める効果があります。

経営者の言葉で作られた経営理念は、経営者の思いをわかりやすい言葉で表現されており、企業に対する理解や認知、好感度の向上につながります。

経営理念に共感してもらえると、既存のお客様からの信頼度があがり、新たな取引先や人材採用の際には良いイメージを持ってもらえるため、企業イメージや企業価値を高めることになります。

 

経営理念を作る3つのメリット

経営理念をつくる3つのメリット

経営理念が企業にもたらす効果から、経営理念を作ったほうがいいということがお分かりいただけますよね。

さらに経営理念を作る3つのメリットについて紹介いたします。

メリット①経営判断の基準
メリット②優秀な人材の維持確保
メリット③社員のモチベーションの維持・向上

こちらも順にみていきましょう。

 

メリット①経営判断の基準

経営理念を作るメリットの1つ目は、経営判断の基準になるということです。

経営理念は、北極星と同じです。会社を経営していくという船旅においてなくてはならない羅針盤の役割を果たしています。

経営が計画通り進まないとき、また不測の事態に被ったとき、次の打ち手を考えるうえで、経営理念は重要な基盤となります。

経営理念は常に経営判断の基準となり、正しい軌道修正を促してくれます。

 

メリット②優秀な人材の維持確保

経営理念を作るメリットの2つ目は、優秀な人材の維持確保に貢献してくれることです。

現在、少子高齢化・労働人口の減少により、深刻な働き手となる人材の不足となっています。

各企業は今いる優秀な人材が他の企業に流れないように、また、これから優秀な人材を確保できるようにと奮闘し、社員が働きやすい環境や業務の見える化をすすめています。

その基盤となるのが経営理念です。経営理念を基盤とした社員が働きやすい環境と業務の見える化で社員の満足度が向上し、優秀な人材の維持確保につながります。

 

メリット③社員のモチベーションの維持・向上

経営理念を作るメリットの3つ目は、社員のモチベーションの維持・向上につながることです。

経営理念から「どのように事業を展開していくのか」とか「どのように日々の業務に取り組んでいくのか」というように細分化し、全社員で共有していくことで、企業全体が同じ方向に向かっていくことができます。

また、経営理念に沿った人事考課を取り入れることで、社員のモチベーションの維持・向上が図れ、結果、経営理念が浸透しやすくなり、会社全体の一体感も生まれやすくなります。

 

経営理念を作る際に乗り越えなければならない2つの壁

経営理念をつくる際に乗り越えなければならない2つの壁

ここまで、経営理念を作る効果やメリットを紹介してきました。

逆に経営理念を作るデメリットはあるのでしょうか?

正直なところ、経営理念を作るデメリットはありません。強いて言うならば、経営理念を作る際に乗り越えなければならない壁はあります。

それでは、経営理念を作るときに乗り越えなければならない壁を2つ紹介いたします。

壁①簡単に作れない
壁②なかなか浸透しにくい

それでは順にみていきます。

 

壁①簡単に作れない

経営理念を作るときに立ちはだかる壁の1つ目は、簡単に作れないということです。

正直、経営者の思いや考え方を取り入れて経営理念を作るのは簡単ではありません。

経営理念は自分の会社だけでなく、お客様や取引先、不特定多数の方に見られるものであり、企業のイメージ効果につながります。

独りよがりな経営理念にならないよう、1人で考えるのではなく、ほかの経営陣や信頼でいる支援機関を交えて経営理念を作られるのが望ましいです。

 

壁②なかなか浸透しにくい

経営理念を作るときに立ちはだかる壁の2つ目は、なかなか浸透しにくいということです。

せっかく作った経営理念が「絵に描いた餅」になってしまった企業は少なくありません。

経営理念を作ったら次の課題は「どう全社員に浸透させるか」になります。

例えば、前章のメリットでもお伝えしたように、経営理念から「どのように事業を展開していくのか」とか「どのように日々の業務に取り組んでいくのか」というように細分化します。そして、全社員で共有し、経営理念を反映させた人事評価制度にしましょう。これが経営理念を浸透させるうえで重要な役割になります。

 

経営理念の作り方

経営理念の基本的な作り方

では、実際に経営理念を作ってみましょう!

といっても、経営理念はいきなり作れませんよね。

ここでは、実際に経営理念を作った企業の「経営理念の作り方」の例を紹介します。

STEP①会社を立ち上げたときの経緯、どんな考えを持っていたかを思い出す
STEP②経営者が大切にしている言葉(座右の銘など)を大きい付箋で書き出す
STEP③大きい紙に付箋を並べて、似た言葉同士でマルで囲む
STEP④マルで囲った中から、さらに言葉を選ぶ
STEP⑤こうありたい姿を思い浮かべ、選んだ言葉から経営理念を考え出す
STEP⑥しっくりくるまで練り直す

経営理念の作り方の流れからわかるとおり、「経営者ご自身の言葉」で表すことが重要になります。

例えば、あなたの会社の経営理念なのに他の企業の経営理念をまねて作っても、あなたの気持ちが入っていないため経営理念としては機能しません。

経営者の思いがつまった経営理念にしていきましょう!

また、「経営理念作成シート」を使った作り方をこちらの記事で紹介しています。あわせてご覧ください。

 

>>経営理念テンプレートで型を知ろう!経営理念が作れる「経営理念作成シート

経営理念テンプレートで型を知ろう!経営理念が作れる「経営理念作成シート」
いきなり経営理念の作ろうとしてもどうしていいかわからないですよね?そんなときは、経営理念テンプレート(型)があると便利です。本記事では、経営理念テンプレートと経営理念を作成するのに考えがまとまる「経営理念作成シート」のお話をしていきます。あなた独自の経営理念を作って、会社を未来へ導いていきましょう!

浸透しない経営理念は意味がない!

浸透しない経営理念は意味がない!

経営理念をせっかく作っても、全社員に浸透しなければ意味がありません。

会社は経営者一人で回しているのではなく、社員一人一人の行動によって回っていくのです。

経営理念を全社員に浸透させる方法としては、次のような施策をしてみることをおすすめします。

  • 全体会議・社内イベントを行う
  • 経営理念や企業の歴史をまとめた動画や冊子を作成する
  • 経営理念を反映させた人事評価制度を作る
  • 社内報を発行する
  • 自社ホームページへ掲載する
  • 会社のあらゆるところに経営理念を掲載する
  • 経営理念の理解を深める社員研修をする
  • 朝礼などで全社員で唱和し、習慣化する

経営理念を全社員に浸透させる方法は、この他にもいろいろあります。

これだけ多いということは、経営理念を作ってもなかなか浸透できない企業が多いということです。

経営理念の浸透が一番難しいと言えますね。

だからこそ、ここを乗り越えて浸透された経営理念は、社員一人一人に響き、社員の行動を変えて全社員で同じ方角に向かっていけるようになるのです。

 

>>経営理念に沿った行動ができる社員を育てよう!会社がすべき3つの対策とは?

経営理念に沿った行動ができる社員を育てよう!会社がすべき3つの対策とは?
経営理念はうちみたいな小さな会社には必要ないと思われる経営者の方は少なからずおられます。しかし、経営理念があるかないかで社員の行動が変わります。本記事では、経営理念に沿った行動をしたとき、社員がどう変わるのか、会社がすべき対策もあわせてお伝えしていきます。

経営理念の事例

経営理念の事例

最後に、経営理念の事例を紹介します。

次の3つの企業は「ミッション・ビジョン・バリュー」に沿って経営理念を作られているので参考になります。

  • ソフトバンク株式会社
  • 株式会社リクルートホールディングス
  • キリンホールディングス株式会社

それぞれの経営理念には、経営者の思いやより細分化された行動指針などもありますので、各サイトをみていただくとより理解を深めることができます。

 

ソフトバンク株式会社

【経営理念】
情報革命で人々を幸せに
【ビジョン】
世界の人々から最も必要とされる企業グループ
【バリュー(価値観・行動指針)】
努力って楽しい

【引用元】ソフトバンク株式会社「経営理念・ビジョン・バリュー」より

 

株式会社リクルートホールディングス

【ビジョン(目指す世界観)】
Follow Your Heart
【ミッション(果たす役割)】
まだ、ここにない、出会い。
より速く、シンプルに、もっと近くに。
【バリューズ(大切にする価値観)】
・新しい価値の創造
・個の尊重
・社会への貢献

【引用元】株式会社リクルートホールディングス「ビジョン・ミッション・バリューズ」より

 

キリンホールディングス株式会社

【グル―プ経営理念:ミッションの部分】
社会における永続的、長期的なキリンの存在意義
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、
「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します
【2027年の目指す姿:ビジョン】
2027年までに達成したいこと
食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる
【“One KIRIN” Values】
キリングループの一員として大切にする考え方、気持ち
熱意・誠意・多様性〈Passion. Integrity. Diversity.〉

【引用元】キリンホールディングス株式会社「ミッション・ビジョン・バリューズ」より

 

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経営理念を一から考えるのは大変!できれば他の企業の経営理念をパクってしまいたい!!しかし経営理念のパクリはアウトなのか?セーフなのか?気になりますよね。本記事では経営理念のパクリによるメリット・デメリットと合わせてお伝えしていきます。

まとめ|経営理念とは?わかりやすく作られた経営理念は企業を未来へ導く

まとめ|浸透された経営理念は企業を未来へ導く

ここまで、経営理念の意味やメリットだけでなく、経営理念の作り方などについても簡単にわかりやすく伝えてきました。

【経営理念とは?】
経営理念とは、経営者が示す「経営の考え方」です。
経営理念は、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」の3つの要素からなっており、それぞれ役割があります。
【経営理念が企業のもたらす3つの効果】
効果①企業の方向性を示す
効果②社員の行動指針として機能する
効果③企業価値を高める
【経営理念を作る3つのメリット】
メリット①経営判断の基準
メリット②優秀な人材の維持確保
メリット③社員のモチベーションの維持・向上
【経営理念を作る2つの壁】
壁①簡単に作れない
壁②なかなか浸透しにくい
【経営理念の基本的な作り方】
STEP①会社を立ち上げたときの経緯、どんな考えを持っていたかを思い出す
STEP②経営者が大切にしている言葉(座右の銘など)を大きい付箋で書き出す
STEP③大きい紙に付箋を並べて、似た言葉同士でマルで囲む
STEP④マルで囲った中から、さらに言葉を選ぶ
STEP⑤こうありたい姿を思い浮かべ、選んだ言葉から経営理念を考え出す
STEP⑥しっくりくるまで練り直す

経営理念は作って終わりではありません。

全社員に経営理念を浸透させ、社員一人一人が経営理念のもと活動していくことで活かされていくのです。

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