2023年7月22日(土)
「将軍の日」を当事務所にて開催しました。
「将軍の日」とは、社長が1日で中期5ヵ年経営計画を立案するセミナーです。
今回、1社1名の企業の経営者の方にご参加いただき、税理士や担当者のサポートのもと、1日かけて会社の将来について考えていただきました。
本記事では、将軍の日参加者の声や将軍の日がどのように行われているのかをお伝えいたします。
「将軍の日」とは?
「将軍の日」とは、戦国時代に将軍が戦場から離れた陣営で、戦局を見極め、戦略・戦術を立てたように、経営者が日常業務から離れ、電話も来客もない環境で、会社の将来を考え抜く時間を持ち、中期5ヵ年経営計画を立てるセミナーです。
経営者の方は、いつも会社のことを考えています。
しかし、それは今月の売上であったり資金繰りであったりと直近の課題などについてがほとんどではないでしょうか?
今の課題をこなしていくことも大切ですが、それだけでは会社がどこに向かっていくのか見えません。
車の運転において出発地から目的地に着くためにはカーナビを利用します。道路工事や交通渋滞などによりルートから外れた場合はカーナビをみて元の道に戻るためにはどうすればいいか?他のルートはないか?などを確認し軌道修正します。
同じように、会社経営も現状からなりたい姿、すなわち目標にむかっていくためには経営計画が必要です。不測の事態により計画どおりにいかなくなった場合は、経営計画と現状の差異を認識し、今後の課題解決の方向性を示すことができるのです。
そのために会社経営には中期5ヵ年経営計画が必要なのです。
会社の未来をしっかり考えることは、日常業務の中ではなかなか時間を取ることができないため、「将軍の日」にて1日じっくり考えていただき、それを経営計画に落とし込んでいくことができます。
「将軍の日」の一日の流れ
「将軍の日」とは、日常業務から離れ、会社の将来を考え抜き、中期5ヵ年経営計画を立てるセミナーですが、実際どんなことをするのでしょうか?
「将軍の日」の1日の流れは次のようになっています。
10:00~10:30|導入講義
10:45~12:00|自社分析【実習 1】
12:00~12:45|お昼休憩
12:45~13:45|経営理念・中期ビジョン【実習 2】
14:00~16:00|5ヵ年数値計画【実習 3】
16:15~17:00|目標設定【実習 4】
17:00~17:30|まとめ
今回、自社分析の時間を多めにとった為、経営理念・中期ビジョンの時間は午後にいたしました。
それでは、「将軍の日」の1日の流れがどのような感じで行われるのかみていきましょう!
10:00~10:30|導入講義
はじめに、講師から経営計画の目的や経営に必要な3つの要素などの導入講義を受けます。
10:30~12:00|自社分析【実習 1】
次に現状を把握するため、自社分析をします。
「販売力分析」と「体力分析」の質問に5段階評価などしていただき、分析結果をみます。
12:00~12:45|お昼休憩
お昼休憩では、お弁当をいただきました♪
将軍の日では、自社の未来をしっかり考える為、頭をフル回転させます。
しっかり栄養を取って午後からの経営計画書作成に力を入れていきましょう!
12:45~13:45|経営理念・中期ビジョン【実習 2】
午後のはじめに、経営理念・中期ビジョンを立てます。
その理由は、中期5ヵ年経営計画を立てる前に社長が「目標」を示すことが大切であるからです。
まず、「経営理念」を明確化し、「中期目標(ビジョン)」を設定していきます。
数年後(5年後)に「どうなっていたいか」「どうあるべきか」を事業規模や事業領域から考えることで、これからどこで勝負していくかということを明確にすることができます。
14:00~16:00|5ヵ年数値計画【実習 3】
ここから、5ヵ年数値計画をしていきます。
もともと、経営に必要な数字が分かっておられる経営者の方なので、相談しながら、スムーズに数字を入れていかれました。
そして、5年後のあるべき会社の姿を描きながら、そうなるための「売上・原価計画」、「人件費・他経費計画」、「設備・借入計画」について前向きな数値を経営シミュレーションしました。
16:15~17:00|目標設定【実習 4】
最後に、目標設定です。
5年後に「どうなっていたいか」「どうあるべきか」といった中期経営目標を改めて確認します。
中期経営計画を踏まえて、当期はどうするかという当期経営目標を決定し、数値目標と行動目標を考えていただきました。
17:00~17:30|まとめ
中期5ヵ年経営計画を達成していただく為に必要な事について、人類が月に行けた理由に基づいた「ロケット理論」を使ってご説明いたします。
- 「目標が明確」になっていること
- 「目標達成方法」が具体化されていること
- 「達成管理の仕組み」が確立されていること
経営においても同じで、タイムリーに目標とのズレを把握し、すぐに改善の手立てが打てる仕組を持っておくことが目標を達成するために重要となります。
ロケット理論について詳しく書いてある記事がありますので、あわせてご覧ください。
社長の声を紹介します!!
中期5ヵ年経営計画策定「将軍の日」にご参加いただいた社長の声を紹介します!!
社長の感想です。
異業種の複数社との将軍の日であれば、次回は北陸3県で行う合同将軍の日に参加していただけると、もっと楽しんで頂けそうですね。
また、もともと経営に必要な数字をわかっておられた社長なので、自分の頭の中と、中期5ヵ年経営計画の数字をすり合わせができたようです。
中期経営計画作成をサポートした担当者と担当税理士の感想は?
次に、将軍の日で中期経営計画作成をサポートした担当者と担当税理士の感想も聞いてみましょう。
担当者の感想です。
借入金の返済や資金繰りに注意するタイミング等も確認でき、社長様も安心していただけたように見えました。
また、普段の巡回では聞けない社長様の仕事に対する熱いお気持ちや将来への考えも聞くことができ、私としても今後のサポートに対して身が引き締まる思いがしました。
担当税理士の感想です。
まとめ|経営に必要な数字を経営計画にのせてすり合わせしよう!
2023年7月22日(土)
「将軍の日」を当事務所にて開催しました。
「将軍の日」とは、社長が1日で中期5ヵ年経営計画を立案するセミナーです。
今回、ご参加いただきました経営者の方は、経営に必要な数字をよく理解されていましたので、将来に向けたご自身の考えが、実際に中期5ヵ年経営計画に数字として落とし込んでどうなのかとみるいい機会だと感じられました。
さらに、これから起こりうる外部要因による懸念もシミュレーションすることで、どう対処すればいいかを考えるきっかけになられたようです。
ご自身で将来のことを考えている頭の中を「将軍の日」という機会で数字化したい経営者の方は、是非試されてみてはいかがでしょうか?