中期経営計画は誰が作るといいのでしょうか?
経営計画ですから、普段から経理をしている経理担当者がいいのでしょうか?
それとも、税理士事務所の担当者が作るのがいいのでしょうか?
答えは一つです。
中期経営計画は、経営者が作るのがベストなのです。
~2021年4月7日(水)~
「将軍の日」を金沢勤労者プラザにて合同開催しました。
「将軍の日」とは、社長が1日で中期5ヵ年経営計画を立案するセミナーです。
今回は、1社役員2名の方にご参加いただき、税理士や担当者のサポートのもと、1日かけて会社の未来について考えていただきました。
本記事では、中期経営計画は誰が作るといいのかという話と、今回「将軍の日」で2人の役員の方が中期5ヵ年経営計画を作られた流れもお伝えしていきます。
中期経営計画は誰が作るといいの?
中期経営計画は誰が作るといいのでしょうか?
冒頭でもお伝えしましたが、答えは経営者が作るのがベストなのです。
もしかしたら、企業によっては数字に強い経理担当者が作っているケースがあるかもしれません。税理士事務所の担当者から経営計画を作りましょうと言われてとりあえず作っているケースもあるかもしれません。
どちらのケースも経営者と一緒に作っているのならいいのですが、経営者によっては丸投げされる方もいるという話をききます。
中期経営計画は、人に任せず、経営者自ら先頭切って作りましょう!
なぜ、経営者が中期経営計画を作るのがいいのでしょうか?
中期経営計画は、経営者が将来会社をこのようにしたいという想いを計画という形にするものだからです。
経営者の方が主体で作らない中期経営計画には、経営者の想いをのせることはできません。
そのため、せっかく中期経営計画を作っても、将来の目標があいまいになり、実現しにくい計画になってしまうのです。
経営者が中期経営計画を作る4つのメリット
中期経営計画は、経営者が将来会社をこのようにしたいという想いを計画という形にするものです。
経営者の想いは経営者にしかわかりません。だからこそ経営者に中期経営計画を作っていただきたいのです。
経営者が中期経営計画を作るメリットを4つ紹介します。
【中期経営計画を作成する4つのメリット】
メリット1:会社の現状を把握できる
会社の現状把握ができ、課題を整理することでの改善案が出やすくなる
メリット2:会社が目指すべき方向性がわかる
会社のこうなりたい姿を明確にでき、今後の対策案が出やすくなる
メリット3:現状と目指すべき方向性の差異を検証&対策できる
計画通りいかないときは分析&対策で軌道修正できる
メリット4:自ら考えて動く人材が育つ
中期経営計画を全社員で共有し、実行可能になる
4つのメリットの中で、会社が目指すべき方向性がわかることはすごく重要となります。
経営者自ら進むべき道を示し、全社員に伝えていくことで、全社一丸となって会社の将来なりたい姿に向かっていけるからです。
中期経営計画はどのように作る?
それでは、中期経営計画はどのように作るのでしょうか?
中期経営計画は、3~5年間の計画を立てることになります。
正直言って「3~5年後のことなんてわからない」ですよね。
しかし、中期経営計画を作るということは、未来を予測するものではありません。
自分が将来どうなっていたいかを考えることが大事なのです。
そして将来そうなるためにどうすればいいかを考えていき、数値化していくことが経営計画を立てることになります。
経営計画の作り方は、基本、次の5ステップになります。
STEP2:経営理念を明確にし、どんな企業でありたいか考える
STEP3:中期ビジョンを作成して、どうなっていきたいか方向性を決める
STEP4:売上計画・経費計画・設備投資計画を作り、STEP3を数値化する
STEP5:何通りも計画作成し、最善の経営計画にする
経営計画の立て方はこちらの記事にも書いてあります。あわせてどうぞ!
>>中期経営計画はわかりやすい5つのステップでつくり会社の未来を描こう!!
そうはいっても経営者の方はなかなかじっくり中期経営計画を考える時間がありませんよね。
そんな方のために、税理士や担当者のサポートのもと、1日かけて会社の未来について考え、中期5ヵ年経営計画を立てる1日セミナー「将軍の日」を紹介します。
中期経営計画を一日で作れるセミナー「将軍の日」とは?
「将軍の日」とは、戦国時代、合戦で将軍が戦場から離れた陣営で戦局を見極め、戦略を立てたように、社長も日常業務から離れ、会社の将来を考え抜く時間を持ち、中期5ヵ年経営計画を立てるセミナーです。
今回は、1社役員2名の方にご参加いただき、税理士や担当者のサポートのもと、1日かけて会社の未来について考えていただきました。
実際に参加された役員2名の方から感想をいただきました。
経営する上での迷いが、順序立てて計画立てていく中で取り除かれ、目の前の目標が明確になりとても参考になりました。
収支が成り立っているのか、ぼんやりしていたのが、明確になり不安がなくなった。今すぐにやるべきことや目標などが分かって、明日からの活力にもなりました。参加して良かったです。
役員2名の方からの「目の前の目標が明確に」「明日からの活力に」なりましたとお言葉をいただき、とても嬉しいことです。
「将軍の日」の1日の流れは、通常、次のようになっています。
【中期5ヵ年経営計画立案サポート「将軍の日」の当日の流れ】
10:00~
オープニング・経営計画の目的についての講義
10:30~
自社分析(販売力・体力分析)【実習 1】
11:50~
経営理念・中期経営目標の作成【実習 2】
12:40~
昼食(こちらでお弁当をご用意いたします)
13:20~
5ヵ年数値計画・経営シミュレーション【実習 3】
17:00~
当期目標 決定【実習 4】
17:30~
経営サイクル確立の為についての講義
18:30
エンディング(作成した経営計画書をお持ち帰りしていただけます)
今回の「将軍の日」の1日の流れはどのような感じで行われたのかみていきましょう!
10:00~|オープニング・経営計画の目的についての講義
オープニングでは、参加いただいた1社役員2名の方に自己紹介をしていただきました。
そして、経営計画の目的の話と経営に必要な3つの要素の話がありました。
10:30~|自社分析(販売力・体力分析)【実習 1】
参加された役員2名の方に、自社分析するための質問に答えていただき、そこからわかるデータから自社の強みと弱みを考える実習の時間でした。
11:50~|経営理念・中期経営目標の作成【実習 2】
次に、経営に必要な3つの要素である「経営理念」を作っていきます。
経営理念を明確化することで、社長が目標を示し、社員に伝えることで、全社で同じ方向に向かうことが出来ます。
その後は、「中期ビジョン」の設定です。
5年後の会社はどうなっていたいか?
どうあるべきか?
会社の事業規模や事業領域で考え、どこで勝負していくのかということを明確にしていきます。
12:30~|昼食
お昼は、金沢市の㈱大友桜さんでお弁当です。
金沢は加賀百万石の城下町で、前田利家公が有名ですよね。
前田利家公をはじめ、歴代藩主が城内での宴席で食べていた献立を現代風にアレンジされたお弁当だから「利家御膳」という名前だそうです。
まさしく「将軍の日」にふさわしいお弁当ですね!
13:20~|5ヵ年数値計画・経営シミュレーション【実習 3】
MAP3というシステムを使い、5ヵ年の数値計画やその計画では5年後どうなるかといった経営シミュレーションを税理士と担当者のサポートのもと役員自らシステム操作を行いました。
15:30~|当期目標 決定【実習 4】
役員2名の方が5ヵ年数値計画を決めた後は「今年1年は何をするのか」といった当期目標を立てました。
16:00~|経営サイクル確立の為についての講義
今回作られた経営計画をどのように実行していくと目標達成できるのかという話を「ロケット理論」を元にお話ししました。
16:30 |エンディング
出来上がった中期5ヵ年経営計画を講師から役員の方へとお渡しする授与式を行いました。
本当にありがとうございました。
まとめ|中期経営計画は誰が作る?経営者の想いを計画にのせよう!
中期経営計画は誰が作るといいのでしょうか?
答えは経営者が作るのがベストです。
数字に強い経理担当者が作るのではなく、
税理士事務所の担当者から言われてとりあえず作るのではなく、
中期経営計画は、人に任せず、経営者自ら先頭切って作りましょう!
中期経営計画は、経営者が将来会社をこのようにしたいという想いを計画という形にするものだからです。
そうはいても、経営者の方は日々会社のために忙しく動いているため、中期経営計画を考える時間はなかなか取れないものです。
たった1日で中期経営計画を立てることができる「将軍の日」を是非ご活用ください。