2024年9月1日(日)
たすき会にて「将軍の日」を開催しました。
「将軍の日」とは、社長が1日で中期5ヵ年経営計画を立案するセミナーです。
今回、すでにMAS監査を受けられている1社3名の経営陣の方々にご参加いただき、税理士や担当者のサポートのもと、1日かけて設備投資による会社の今後について考えていただきました。
本記事では、将軍の日参加者の声や将軍の日がどのように行われているのかをお伝えいたします。
たった1日で中期5ヵ年経営計画が作れる「将軍の日」とは?
「将軍の日」とは、戦国時代に将軍が戦場から離れた陣営で、戦局を見極め、戦略・戦術を立てたように、経営者が日常業務から離れ、電話も来客もない環境で、会社の将来を考え抜く時間を持ち、中期5ヵ年経営計画を立てるセミナーです。
経営者の方は、いつも会社のことを考えています。
しかし、それは今月の売上であったり資金繰りであったりと直近の課題などについてがほとんどではないでしょうか?
今の課題をこなしていくことも大切ですが、それだけでは会社がどこに向かっていくのか見えません。
車の運転において出発地から目的地に着くためにはカーナビを利用します。道路工事や交通渋滞などによりルートから外れた場合はカーナビをみて元の道に戻るためにはどうすればいいか?他のルートはないか?などを確認し軌道修正します。
同じように、会社経営も現状からなりたい姿、すなわち目標にむかっていくためには経営計画が必要です。不測の事態により計画どおりにいかなくなった場合は、経営計画と現状の差異を認識し、今後の課題解決の方向性を示すことができるのです。
そのために会社経営には中期5ヵ年経営計画が必要なのです。
会社の未来をしっかり考えることは、日常業務の中ではなかなか時間を取ることができないため、「将軍の日」にて1日じっくり考えていただき、それを経営計画に落とし込んでいくことができます。
「将軍の日」の一日の流れ
「将軍の日」とは、日常業務から離れ、会社の将来を考え抜き、中期5ヵ年経営計画を立てるセミナーですが、実際どんなことをするのでしょうか?
「将軍の日」の1日の流れは次のようになっています。
10:00~10:30|導入講義
10:30~11:20|自社分析【実習 1】
11:30~12:25|経営理念・中期ビジョン【実習 2】
12:25~13:00|お昼休憩
13:00~14:45|5ヵ年数値計画【実習 3】
15:00~16:30|目標設定【実習 4】
16:30~17:30|まとめ
それでは、「将軍の日」の1日の流れがどのような感じで行われるのかみていきましょう!
10:00~10:30|導入講義
はじめに、講師から経営計画の目的や経営に必要な3つの要素などの導入講義を受けます。
10:30~11:20|自社分析【実習 1】
次に現状を把握するため、自社分析をします。
「販売力分析」と「体力分析」の質問に5段階評価などしていただき、分析結果をみます。
11:30~12:25|経営理念・中期ビジョン【実習 2】
午前中の最後は、経営理念・中期ビジョンを立てます。
その理由は、中期5ヵ年経営計画を立てる前に社長が「目標」を示すことが大切であるからです。
「経営理念」を明確化し、「中期目標(ビジョン)」を設定していきます。
数年後(5年後)に「どうなっていたいか」「どうあるべきか」を事業規模や事業領域から考えることで、これからどこで勝負していくかということを明確にすることができます。
12:25~13:00|お昼休憩
お昼休憩では、お弁当をいただきました♪
将軍の日では、自社の未来をしっかり考える為、頭をフル回転させます。
しっかり栄養を取って午後からの経営計画書作成に力を入れていきましょう!
13:00~14:45|5ヵ年数値計画【実習 3】
午後からは、5ヵ年数値計画をしていきます。
午前中に考えていただいた、数年後(5年後)に「どうなっていたいか」「どうあるべきか」を事業規模や事業領域を中期経営目標として設定します。
5年後のあるべき会社の姿を描きながら、そうなるための「売上・原価計画」、「人件費・他経費計画」、「設備・借入計画」について前向きな数値を経営シミュレーションしました。
15:00~16:30|目標設定【実習 4】
いよいよ目標設定です。
5年後に「どうなっていたいか」「どうあるべきか」といった中期経営目標を改めて確認します。
中期経営計画を踏まえて、当期はどうするかという当期経営目標を決定し、数値目標と行動目標を考えていただきました。
16:30~17:30|まとめ
中期5ヵ年経営計画を達成していただく為に必要な事について、人類が月に行けた理由に基づいた「ロケット理論」を使ってご説明いたしました。
- 「目標が明確」になっていること
- 「目標達成方法」が具体化されていること
- 「達成管理の仕組み」が確立されていること
経営においても同じで、タイムリーに目標とのズレを把握し、すぐに改善の手立てが打てる仕組みを持っておくことが目標を達成するために重要となります。
ロケット理論について詳しく書いてある記事がありますので、あわせてご覧ください。
中期5ヵ年経営計画を策定できる「将軍の日」の感想
今回の中期5ヵ年経営計画立案セミナー「将軍の日」に1日参加していただいた経営者の方の感想をご紹介します。
数値目標をもつことで無意識のうちに売上げが伸びた気がする。無理と思った目標数値が達成できるような気持ちになることができた。→自信がついたように思う。
2021年も参加させて頂いて、数値化すること、定期的にチェックすることの大切さを痛感しました。その後のMAS監査もとても役立っています。「将軍の日」はMAS監査があれば不要と思うことがありましたが、そうではないことを理解できました。
ありがとうございました。今後もMAS+将軍の日で経営管理判断していきたいと思います。
入力を行いながら計画を作っていくことで課題の明確化ができました。何より銀行に融資していただき必要がある金額を明らかにすることができ、今後の融資相談を行うための準備ができ、よかったです。
参加いただいた経営陣の方々は、設備投資にともなう融資の金額や返済に向けた計画まで、自社の将来を考えた計画を立てていただけたようで、とても楽しそうでした。
このように、設備投資による会社の今後を考え、中期5ヵ年経営計画を立てることで、目標達成に向かっています。
今回ご参加いただいた1社の巡回担当者や税理士の感想は?
巡回担当者からの感想です。
税理士からの感想です。
代表者は過去に将軍の日に参加した経験がありましたが、前回の将軍の日の内容は覚えておらず全く新鮮な気持ちで参加していました(何回でも参加する意味がありますね)。
MAS監査を実践しているお客様だったので、経営陣の議論も充実しており且つ論点から脱線することも少なく、将軍の日のカリキュラムはスムーズに流れていきました。
また、経営陣全員が5年先のあるべき姿を確認することで月次のMAS監査での問題点も確認できたようです。
将軍の日は、MAS監査を実践しているお客様にも極めて有効なものだということを実感できました。
まとめ|設備投資計画は将軍の日を活用しよう!
2024年9月1日(日)
たすき会にて「将軍の日」を開催しました。
今回は1社3名の経営陣の方々が設備投資による会社の今後を考えるためにご参加いただきました。
経営陣の方々でいろんな意見が飛び交い、じっくり自社と向きあって、5年後の会社の姿と進むべき道筋を考えることができたのではないかと思います。
毎月MAS監査はもちろん、年に1回は将軍の日で中期5ヵ年経営計画を作って見直していくことで、なりたい姿にさらに近づいていくことでしょう。
ご両親の経営に対する考えとはまた違った考えをお持ちで、これからのクリニックをどうしていきたいという考えがしっかりされていると感じました。
経営を考える方が3人いらっしゃるのはとても心強いと思います。
今回は、おもに今後の設備投資に向けての計画策定でしたが、1年後、2年後さらに5年後にみんなが笑顔になる計画が出来たのではないかと思います。