マネジメントゲーム(戦略MG)をすると、決算書のしくみまでわかるようになります。
なぜなら、実際にマネジメントゲームをしながら決算書作成までするからです。
どこに何の数字が入って、利益が出たのかどうか?資金は増やせたのかどうか?実際に書いてみると自分の行動がどう数字に反映されるかみえてきます。
しかしながら、マネジメントゲームが初めてともなると、決算書作成のいろんなところでつまずいてしまうものです。
本記事では、マネジメントゲームで決算書まで作成するときにつまずきやすい理由を3つ挙げました。
マネジメントゲームで決算書のしくみまでしっかり理解し、実際の経営に役立てましょう。
マネジメントゲームは決算書のしくみまでわかる!
マネジメントゲームとは、ソニーとCDIが1976年(昭和51年)に開発したビジネスゲーム(経営シミュレーション)タイプの大変ユニークな社員研修プログラムです。
社長の視点で経営を疑似体験することで、マネジメントの基礎である会計・財務スキルが自然と身につくだけでなく、マネジメントゲームで決算書まで作成することで、会計・財務の知識・スキルを効果的に修得することができます。
マネジメントゲームで決算書作成が一番つまずきやすい!
マネジメントゲームの決算書作成は、非常にわかりやすく図解になっていますが、初めての経験だとつまずくこともよくあります。
初めての場合は、マネジメントゲーム開催会場にいるサポートスタッフの補助を得て決算書を作成される方も少なくありません。そこで、あらかじめ決算書作成でつまずかれている理由で多い3つを紹介します。
理由②現金出納帳の集計ミス
理由③現金出納帳から決算報告書への転記ミス
事前につまずく理由を知っておくと、その点を注意してマネジメントゲームに参加できますので、順にみていきましょう。
理由①現金出納帳の記入漏れ
マネジメントゲームの決算書作成でつまずく理由の1つ目は「現金出納帳の記入漏れ」です。
マネジメントゲームでは、材料を仕入れて製品にして販売する流れを現金出納帳に記帳していきます。
××月××日 材料を3つ加工して製品へ 3千円
××月××日 入札で2つの製品を1つ32千円で販売 64千円
という感じです。
記帳&集計できる専用シート(第1表MG現金出納帳)に書いていくので、とても簡単です。
しかし、マネジメントゲームに夢中になり、記帳を忘れると毎期の集計が合わなくなり、決算書作成もままならなくなります。
ゲームを楽しみつつも、記帳を忘れないようにしたり、他の人が記帳し終わるまで先にすすめるのを待ってあげたりしましょう。
理由②現金出納帳の集計ミス
マネジメントゲームの決算書作成でつまずく理由の2つ目は「現金出納帳の集計ミス」です。
記帳をしっかりしたのに、期末の集計ミスで数字があわないのは、おそらく途中の電卓打ち間違いや最後に記載する期末費用の転記ミスなどにより、縦と横の集計が合わないからです。
この場合は、集計を一から順にみていくだけで、打ち間違いや抜けている場所などが見つかります。しかし、慌てているとなかなか見つからず「なんで合わないの???」とかえって焦ってしまいます。
深呼吸して新たな気持ちで一から集計し直してみましょう。
理由③現金出納帳から決算報告書への転記ミス
マネジメントゲームの決算書作成でつまずく理由の3つ目は「現金出納帳から決算報告書への転記ミス」です。
「第1表MG現金出納帳」から「第2表フローチャート第3表決算報告書」へと転記していくのですが、そのときに転記ミスしたり、転記後の計算を間違ったりしやすいものです。
まず、転記後の計算は間違わないように注意しましょう。転記ミスに関しては「第1表MG現金出納帳」から「第2表フローチャート第3表決算報告書」へと転記しやすいように番号などが振ってあるので、よく見て転記するようにしましょう。
マネジメントゲームの決算書は転記しやすくなっている!
前章でもお伝えしたように、マネジメントゲームの決算書は転記場所に番号などが振ってあるため転記しやすくなっています。
例えば、借入金。
「第2表フローチャート第3表決算報告書」では、「借入金返済(ナ)」と「当期借入金(オ)」とカタカナが振ってあり、これは「第1表MG現金出納帳」にも同じようにカタカナが振ってあるため、その数字を転記すればいいのです。
※左が戦略MGの「第1表MG現金出納帳」、右が「第2表フローチャート第3表決算報告書」です。
とても簡単ですね~
しかしながら、慣れない計算に初めは戸惑う方も少なくありません。
図解に書いてあることをしっかり読んで、計算していけば、必ず決算書まで数字が合うようにできていますので、初期段階の転記は間違わないように落ち着いてしましょう。
まとめ|マネジメントゲームで決算書のしくみがわかると楽しい!
ここまで、マネジメントゲームの決算書作成までの間でつまずきやすい理由を紹介してきました。
わかりやすく図解にしてあるものの、見慣れない図解に戸惑う方もおられます。
転記する数字などや注意書きなどをきちんと読めば、最後までできますので大丈夫です!
マネジメントゲームの結果を決算書に反映することで、自分が行ってきた経営の業績を見ることができ、次回に活かしていけるようにしましょう。
マネジメントゲームを繰り返し行うことで、決算書のしくみへの理解がより深まり楽しくなります。
その域に達することができるようにマネジメントゲームを楽しみましょう!