30年以上、経営者の方をサポートしてきた私達から「経営者の心に響いた1冊」をお届けします。
今回は、ネイルサロンを営む40代女性経営者のお話です。
小さな店舗を借りてネイルサロン経営をはじめた40代女性経営者。
ネット集客トラブルにより起業してすぐ挫折を経験しましたが、ある本との出会いで今の自分をしっかり見つめ直し、これからの未来のためにと前向きに物事を考えるようになりました。
本記事では、起業してすぐ「このままでは経営失敗してしまうかも・・・」と挫折したときに読んでもらいたい本「まんがで身につく アドラー 明日を変える心理学 」についてお伝えしていきます。
「経営を失敗したくない!」「まだまだ夢をあきらめたくない!」という経営者の方の参考になれば幸いです。
起業してすぐ挫折!中傷に心折れたネット集客体験
ネイルサロンを営む40代の主婦です。
今年からネイルサロンを起業した私は、ネイリストとしての資格だけでなく10個以上の資格をもち、これまでの経験やネイリストとしての仕事スキルもあるほうです。
ただ、独立開業する前は会社勤めで事務職をしていたこともあり、正直なところ営業力はございません。
営業しないとお客様に来ていただけないので、どうやって集客するかについて常に考えてました。
今はもう、ネットの時代。
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よし!
ネット集客をしよう!!
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開業当初はチラシや口コミからの集客をしていましたが、すぐネット集客へとシフトしました。
しかしネット上には心無い方も少なからずおり、なにかと中傷してくる方が後を絶ちません。
顔が見えないからと平気で中傷されてしまうので、いいお客様もたくさんおられることはわかっていますが、正直心がつらいものです。
挫折した心を繋ぎとめた本「アドラー 明日を変える心理学」
ネット集客からの中傷が何度か続くと、「もう経営を続けられない。このまま失敗してしまうのではないか?」と心が折れてしまうようになりました。
しばらく立ち直れずいたのですが、「このままではよくない!起業してすぐ挫折なんてしたくない!!」と、まだ夢をあきらめたくないという気持ちが次第に芽生えました。
そんなときに出会ったのが「まんがで身につく アドラー 明日を変える心理学 」です。
「まんがで身につく アドラー 明日を変える心理学 」は、仕事、夫婦関係、老後への不安など、人間関係に疲れてしまった男女7名の物語で出来ています。
相手のわがままにガマンの限界…もう離婚したい!人の評価が気になる…人の頼みを断れなくて疲れてしまった…職場の先輩とうまくいかない。
それぞれ悩みを抱えた人が、アドラー心理学の考え方をヒントに立ち直るといった1話完結型の漫画です。
一見、経営と関係ない感じではありますが、「起業してすぐ挫折だなんて、このまま経営失敗してしまうのではないか?」と折れた心にしみわたる内容でした。
そして本を読んだことで、3つの変化が生まれました。
一つ一つお伝えしますね。
①ポジティブになる!
本を読んで感じた心の変化の1つ目は、「ポジティブになる!」です。
アドラー心理学によると、人はだいたい時間があると悩むような脳の作りになっています。
そして、人は常に悪い方向へとリスク的な事を考えます。
本来、それが何か対策をとるなど、よい方向に働けばいいのですが、不安になりすぎて仕事がスムーズにできなくなることもあります。
そんなときは、ポジティブになれるように自分の脳をだますことも必要です。
自分があるべき姿になるために、考えをポジティブにシフトしましょう。
②感情をコントロールできる!
本を読んで感じた心の変化の2つ目は、「感情をコントロールできる!」です。
アドラー心理学によると、自分で思っている以上に感情をコントロールできないものです。
今の自分は「過去の自分」でできていると思う人は多いでしょう。
しかし、今の自分は「未来への期待」でできているという思考があると、過去の失敗にあまりくよくよせずに過ごすことができます。
つまり、未来の自分がどうなるかという思考に持っていくのです。
そうすることで、目の前の利益に欲を出さず、未来のまとまった利益の為に仕事をできるようになります。
③人に振り回されない!
本を読んで感じた心の変化の3つ目は、「人に振り回されない!」です。
アドラー心理学によると、不安定な状況にいると人は周りに振り回されます。
そんな時は、自分の強みや、何か言われても独自の倫理観や価値観があると振り回されずにすみます。
自分を強くするには、自分の弱さに顔を背けずに自分をもっと知る必要があります。
自分という生き物は、意外と自分のことを知らないものです。
自分をよく知り、人に振り回されないようにしましょう。
起業してすぐ挫折!経営失敗かも?脱却するための行動とは?
起業してすぐ挫折し
「このままでは経営失敗してしまうかも・・・」
ここであきらめてしまうことは誰にでもできます。
しかし、1年ももたない店がたくさんあるといわれている中、何もしないよりは経営計画を立てて将来を見据えたいという気持ちが生まれました。
経営計画がないと無駄な支出が増えたり、急に資金不足になったり、最終的にお店が軌道に乗らずに廃業になったり・・・そんなことになれば、負債だけが残る可能性がぐっとあがります。
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まずは少しでも失敗や損失を減らしたい。
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経営計画なんてなくたって、今までの経験から例年のこの時期は忙しいとか資金繰りが厳しくなるとか見えてくるという方もいるでしょう。
しかし、過去の経験からの勘で行動したことで、「しまった!」と思ったことが一度もないとは言い切れないのではないでしょうか?
過去の経験からの確かな勘は必要な場面ももちろんありますが、頼りすぎるのも危険であるという認識を持っておくとよいでしょう。
まとめ|本を読んだことで前向きな経営計画を作れた!
ネット集客で心折れて、起業してすぐ挫折してしまいましたが、「まんがで身につく アドラー 明日を変える心理学 」を読んだことで、今の自分をしっかり見つめ直し、これからの未来のために経営計画まで立てることにしました。
そのようにしてできた経営計画は、とても前向きな未来をとらえた計画になっておりましたが、お恥ずかしい話、すべての計画を実行することはできませんでした。
正直、理想と現実ではかなりラグがあり、何事も正しく仕事をすれば、お客様が必ずついてくるわけではありません。
ただ、かなり悲観的な過去から脱出する事ができたことにより、大きな一歩を踏み出すことができました。
「まんがで身につく アドラー 明日を変える心理学 」は、起業してすぐ「このままでは経営失敗してしまうかも・・・」と挫折したときに読んでもらいたい。
そして、再び将来のために自分で経営計画を立てるためにできることを考え、起業してよかったと思えるように頑張っていきたいですね。